目次
ドラム音源は入れるべきか?
皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。今回はDTMとドラム音源についてです。それでは行ってみまShow!
DAWソフトのドラム音について
Logicで打ち込みを始め出した時に「ドラムの音、他にないの?」と思う人は多いのではないでしょうか? もっとも、コレはLogicに限らず、多くのDAWソフトで打ち込みを始める人が最初に思うことだと思います。
ドラムはサウンドメイキングの概念から言うと、ボーカルと同じくらい重要な楽器です。ドラム音は誰もが意識しなくても、パッと耳に残る音だからです。
なので、ドラム音がチープだったり安っぽい音だったりすると、曲全体の印象が変わってしまうからです。
それって、ギターやキーボードでも同じなのでは? と思われる方もいるでしょう。
しかし、同じ曲を再生した場合に、フィジカルモデリング方式を採用したMODO DRUMのリアルなドラム音と、チープなギター音の曲と、チープなドラム音にギブソン・レスポールカスタムをプロコのラット2で歪ませ、メサブギのデュアル・レクチファイヤーで鳴らした音の曲だった場合、どちらが魅力的な曲でしょうか?
曲の捉え方は人それぞれなので正解はないですが、曲のサウンドの整合性としては、前者のリアルなドラム音の方に軍配が上がると思います。
DAWソフト付属ドラム音とドラム音源の違い
DTM付属ドラム音とドラム音源の違いは、ドラム音源の方がリアルなドラム音の響きであることです。
なぜなら、ドラム音源は本物のドラムセットを1音づつ、良いスタジオで、良い機材を使って録音しているからです。それぞれのドラムパートを軽く叩いた音から、強く叩いた音まで、プロのドラマーが何十段階、何百段階に分けて録音しているのです。
なので、実際にドラムの音を聞き分けられる耳を持っているのであれば、DAWソフトに付属しているドラム音源に物足りなさを感じると思います。
ドラム音源の価格
では、ドラム音源を購入するのであれば、当然価格面が気になる訳です。ドラム音源の価格は約10,000円台〜40,000円台くらいです。
ここはLogic使用者限定で話させて頂きたいんですが、まずLogicは他社DAWソフトに比べると2〜3万円は安価で購入ができます。そう考えると他社DAWソフトを購入したと考えれば1〜2万円台のドラム音源を購入しても問題ないのです。
商品名 | 価格 |
TOONTRACK Superior Drummer 3 | 36,000円〜 |
FXpansion BFD 3 | 15,000円〜 |
XLN Audio Addictive Drums 2 | 10,000円〜 |
IK MULTIMEDIA MODO DRUM | 38,000円〜 |
TOONTRACK EZ Drummer 2 | 12,000円〜 |
ドラム音源の容量
ドラム音源の購入するにあたり、価格と同じくらいの割合で考えなくてはならないのが、ドラム音源の容量です。
例えば、トゥーントラックのSuperior Drummer 3ですが、非常に作り込まれた音であり、生音に限りなく近いサウンドとなっています。
ただこのSuperior Drummer 3、容量が約235GBもあり、フルダウンロードでパソコン環境によっては数日掛かると、公式で言われている程に容量が大きいドラム音源です。
この、約235GBがどれほど大きいかと言うとですね、重いと言われているLogicのサウンドライブラリで約53GBです。
Logicのサウンドライブラリのインストール時間は、スペックの低いMacだと6時間以上も時間が掛かります。M1チップで16GBのiMacだと約2時間のインストール時間です。
その辺を目安に考え、各社ドラム音源の容量を表にしてみます。
商品名 | 容量 | 備考 |
TOONTRACK Superior Drummer 3 | 約235GB | 因みにLogicは約60GBである |
FXpansion BFD 3 | 非圧縮約155GB | 初心者殺しと言われている |
XLN Audio Addictive Drums 2 | 約700MB | 初心者ファースト! |
K MULTIMEDIA MODO DRUM | 約11.5BG | エディットは豊富だが初心者向けではない |
TOONTRACK EZ Drummer 2 | 約4GB | えっ… 4GB !? |
上記の表は一部のドラム音源ですが、XLN AudioのAddictive Drums 2は鬼の様に軽いです。ギガではなくメガですからね。
対して、FXpansionのBFD 3は圧縮前は約155GBですが、圧縮すれば約55MBで、問題なくインストールできます。
ただし、BFD 3はセッティングでのドラム音作りが難解で、下手したらドラマーじゃなきゃ解らんだろ? と言うセッティング項目もあり、トーシローには非常に扱いにくいドラム音源です。
それに比べると、Addictive Drums 2は初期設定で、ある程度作り込まれた音が入っています。なので、ある程度パソコンが使える人なら、最初からバリバリと打ち込みに使えます。
で、何を使う?
この辺は自分がプレイする音楽ジャンルも関わってきます。もっともドラム音源の価格も重要視されるので、初心者にはAddictive Drums 2や、EZ DRUMMER 2が購入しやすいドラム音源となっております。
なお余談ですが、Addictive Drums 2の前身Addictive Drums(以下AD1)はボーカロイド全盛期に発売されたソフトであったので、当時のボカロ曲の9割近くにAD1が使われていたと言います。
また、AD1は放課後ティータイムになる前、桜高軽音部の『Don’t say “lazy“』でも使われております(何だ、この情報?)。
Don’t say “lazy“ / 桜高軽音部
ここで言いたいのは「俺は一生打ち込みで生きて行くぜ!」と、固い決心をしている人以外なら、最初は安価で購入できるドラム音源が良いと思います。
EZ DRUMMER 2
そう考えると、TOONTRACKのEZ DRUMMER 2は古いドラム音源ですがお薦めできます。まず、初期設定のドラム音が作り込まれております。Addictive Drums 2より直感的に使えますし、数多くのドラムパターンも組み込まれております。
なりより、EZ DRUMMER 2をお薦めする理由は、同社から出されていれるSuperior Drummer 3にクロスグレードできることです。
もしEZ DRUMMER 2で飽き足りなく感じたら、Superior Drummer 3にクロスグレードすれば良いのですから!
まとめ
DTMを始めるにあたりドラム音源は必ず入れた方が良いです。
この手の話は言い出すとキリがないのですが、最初に耳に付くドラム音は、ある意味で作り手が考えてる以上に聞き手には重要な要素です。なので曲を引き締めて聞かせるためにも、ドラム音源の購入は必要なことだと思います。
おしまい