皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
先日事務作業中に結構な量の書類を詰め込んだダンボール箱を別室の倉庫まで運びました。その時に同僚の女性事務員から「腰痛めないでね」と言われました。
まぁ、タカミックスは過去に腰椎椎間板症を患ったことがありました。そんな訳で今回はタカミックスが患ってた(過去形)腰痛についてです。
それでは行ってみまShow!
目次
介護員時代
さて、タカミックスは過去に介護員として働いていた時があります。その介護員の職業病に腰痛があります。
タカミックスは約100人程の入居者がいる特別養護老人ホームで働いてました。3階建ての施設でワンフロアに約30人の利用者がおり、そのワンフロアを3つに区分けした10人づつのセクションを介護する訳です。
当然老人ホームに入所してくる人には身体の不自由な方もおられます。その人達の介護を24時間行う訳です。ベッドから車椅子への移動を始め、食事介助、入浴介助、そして排泄介助とかですね。
これら介助は中腰で行うことが多いので、思いっきり介護員の腰に負担が掛かるのです。
腰を痛めない介護方法?
当然、腰を痛めない介護方法と言うのがあって、力の入れ方や足の位置etc.と色々な決まりがあります。しかし、この介護方法は1人で多人数の介護をするのであればハッキリ言って気休めでは? と思わずにはいられないのです。
そりゃ、1人で多人数の介護であっても急いでない時は、腰痛防止介護方法を実践できれるかもしれません。
しかし、実際に老人ホーム等の多人数の利用者がいる所であれば介護員は時間に追われ、介護の最中に別の利用者が問題起こしたりとか、身体と気持ちが休まる時間がないのです。
これが日勤、いわゆる9to5の勤務であれば、他の介護員もいるので激務ってほどでもないのですよ。
問題は夜勤
問題は夜勤なんですよね。タカミックスが働いていた施設の夜勤はPM21:00出勤のAM09:00で勤務終了ですが、この夜勤を2人で行うのです。
これ、日勤であれば常時6人の介護員が勤務しているんですね。それが夜勤だと2人なんですよ? なので介護員2人でワンフロア分の利用者の面倒を見ることになるのです。
因みにタカミックスが働いていた施設の夜勤は、まだ短い時間帯なんです。他の施設だとPM17:00出勤のAM09:00勤務終了ですからね。
と言うより、介護施設の夜勤はPM17:00 〜 AM09:00の勤務がデフォルトです。
腰椎椎間板症
そんなタカミックスも例に漏れず腰痛持ちになってしまいました。病院で診察してもらうと腰椎椎間板症とのことでした。椎間板ヘルニアの一歩手前ですね。
医師から完全に治すなら手術しかないよ、とも言われました。
とにかく腰痛が酷くて、余りの痛さに夜勤明けに立っていられなくなって、施設の車椅子を使って移動したこともあったくらいです。
なので、タカミックスも腰痛対策としてコルセットが手放せなくなりました。
そして湿布は剥がれ落ちるので、湿布の代わりに1番強いエアーサロンパスを使ってました。この1番強いエアーサロンパスを同僚の介護員に貸したら、同僚がエアーサロンパスを吹きかけた瞬間に「痛ぇっ!」と叫んだ程に強いサロンパスです。
また、歩行は階段を使う時には腰に負担が掛からない様に、常にガニ股で歩いていましたね。
そして寝る前にエアーサロンパスを吹き付けるも、朝は腰の痛みで目が覚めると言うね…
なのでエアーサロンパスは年末に箱買いっスよ。大体1週間で2〜3本は使いましたからね。
将来は歩けなくなると思ってた
こんな感じで腰痛に悩まされ、冗談抜きに年食ったら歩けなくなるんだろうな、と思ってました。実際に自分が担当しているフロア、利用者10人で歩けない人が半分以上もいました。なので余計リアルに思う訳だったんですよ。
将来は車椅子かもと思いながらも、右に左に転職する訳にもいかず、腰痛に耐えながら介護の仕事をしていました。
通院後の方が腰痛が酷くなる病院
腰痛が余りに酷いので、某大学の野球部員御用達の(なお野球部からは何人もメジャーリーガーを輩出している)腰痛対策も行っている整形外科に行ったこともありました。
まぁ、この整形外科で腰に電気流して痛みを取るみたいなことをしてましたね、電気治療ってヤツです。一往は評判の良い病院らしく非常に混雑している病院でした。
確かに病院は綺麗だし、医療機器も新しく綺麗な機器が揃っています。また待合室のソファーのフカフカで…
って、腰痛にフカフカのソファーって厳禁だろが! フカフカだと身体が沈み込んで逆に腰に負担が掛かるんだよ!
なので元から酷い腰痛が病院のソファーで更に痛くなる! なので電気治療機を行なったのに効果が分からないと言うね… 数回治療に行きましたがサッパリ効果を感じられなかったので通院は止めました。
何で通院前より通院後の方が腰痛が酷くなるんだよ! って話ですね。
日勤のみに変えてもらう
そんなタカミックスも余りの腰痛と勤務時間の不安定さから、勤務していた特別養護老人ホームは辞め、別施設ですがアルバイト契約での(正確には準社員って奴らしいのですが…)日勤介護のみに仕事を変更しました。しかしアルバイト契約をした施設でも給与明細を貰うたびに遠回しに夜勤を進めてくるので、リハビリ・デイサービス(介護ではなく老人のリハビリをメインにしたデイサービス)と言う本当に日勤しかない介護の仕事に変えました。
リハビリ・デイサービスで働く様になり、ふと気付きました。
アレ、腰痛治ってる?
あれほど苦しかった腰痛が嘘の様になくなっていたのです。
日勤のみ=生活スタイルの安定
日勤のみの仕事になり、まず変わったのが生活スタイルです。当たり前ですが23時に寝て7時に起床出来るのです。
何だ、当たり前だろ? と思われるでしょうが老人ホーム等で働く介護員にはコレが当て嵌まらないんです!
介護員のシフト(夜勤あり)
タカミックスが夜勤ありで勤務していた時のシフトです。
- 早番 AM06:00 ~ PM15:00
- 日勤 AM09:00 ~ PM17:00
- 遅番 PM12:00 ~ PM21:00
- 夜勤 PM21:00 ~ AM09:00
勤務形態が4種類あるのですが、シフトはランダムに入れられます。こうなると毎日同じ時間に起きることができず、当然寝る時間も決められません。もう遅番の翌日が早番とか、酷い時には夜勤明けの翌日が早番の日とかもありました。普通夜勤明けの翌日は休みなんですけどね! 労働基準法では夜勤明けの日は休日扱いになるので法には引っ掛かっていないのだ(泣)。
介護の仕事をして、つくづく思ったのが利用者の着替え一つでも介助者の腰に負担が来ると言うこと。
イヤイヤ、着替えの介助程度で腰にくる訳ないだろ? と思いますよね。しかし介護員はコレを朝晩と10人以上続けて行うのです、それも中腰で! 相手は基本ベッドに座っているか車椅子なので必然的に中腰になってしまうのです。
またある意味、介護員のメインの仕事である排泄介助も中腰です。タカミックスの場合は利用者10人中、半分以上が寝たきり、もしくは車椅子だったりするので普通に尿弁失禁を伴う訳なんですよ。すると酷い時にはシーツどころかベッドマットも汚れるんですね。
なので、シーツが汚れた程度なら寝たきりの人をベッドに寝たままシーツ交換をするのです。
流石にベッドマットまで汚れてしまったら、寝ている人を車椅子へ移動させてからベッドマットの交換はしますがね…
これが夜勤中だと時間に追われているので、結構無理な体制で踏ん張ったりするんですよ。なので腰悪くするよぁ… って感じですね。
日勤のみのシフト
この夜勤ありのシフトから、日勤のみの勤務、更にはリハビリデイサービスに変更し、利用者の着替えや入浴介助がなくなり、当然排泄介助もなくなりました。
なのでホントに腰痛がなくなったんです。
手術でしか治らない?
どうも医師から言われた、腰椎椎間板症が手術でしか治らない、というのも若干誇張があった様です。
確かに完治させるには手術しかないのですが、それは症状が重篤化した場合の話。腰椎椎間板症は身体の歪みからくるそうですが、その歪みを正すと痛みが軽減するそうです。
なのでタカミックスの腰痛がなくなったのは、日々の介助(介護ではなく介助)で中腰にならなくなったのが1番の理由だと思います。
身体は労わりましょう
腰痛を通して生活環境って大切なんだなぁ… と染み染み感じたタカミックスです。日々の介護に携わる人達に感謝の意を込めつつ今回は終了です。
おしまい