皆さんご機嫌よう! タカミックスです。
今回はタカミックスがハードロックで最初にコピーしたバンド『オジー・オズボーン ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説(1980年発売)』の紹介です。
それでは行ってみまShow!
なぜオジー?
私タカミックスはクラシックギターを少々かじっております。
まだ若かりし高校1年生の頃、中学時代のクラシックギタークラブの友人だったT君とバンドを組むことになりました。オリジナル曲を作り始めたのは高校3年生からですのでバンドで演奏するのはカバー曲です。
あ、T君もクラシックギター部でしたがバンドでは当然エレキギターですからね!
T君はリードギターでタカミックスがサイドギターでした。T君は当時B.C.Richのイーグルアーチトップのエレキギターを使っていました。そんなT君にバンドでカバーをするため勧められたのがオジー・オズボーンのブリザード・オブ・オズだった訳です。
オジー・オズボーン ブリザード・オブ・オズ
友人がブリザード・オブ・オズを勧めてくれた理由はギタリストがランディ・ローズと言うクラシックギターを学んだギタリストだったからです。
何だ、この声?
当時の自分は洋楽らしい洋楽は聴いていなかったのでオジーの歌声に「何だ、この変な声?」と思いました。オジーの歌って抑揚がないんですよ。歌い方が一本槍でメロディーの上下も殆どない(笑)。誤解されると困るんですが褒め言葉ですからね、コレ?
オジーの声を初めて聴いた時には面食らったタカミックスでしたが、オジーのアルバムは一時期全部所持しておりました。
レコーディングメンバー
そんなブリザード・オブ・オズのレコーディングメンバーは以下の通り。
ヴォーカル:オジー・オズボーン(元ブラック・サバス)
ギター:ランディー・ローズ(クラシック出身のギタリスト)
ベース:ボブ・デイズリー(元レインボー)
ドラム:リー・カースレイク(元ユーライア・ヒープ)
キーボード:ドン・エイリー(音大卒業の凄腕キーボーディスト)
当時のタカミックスはあまり洋楽は知りませんでしたが、何故かユーライア・ヒープだけは偉大なB級バンド(日本では)と知っており、ユーライア・ヒープ出身のドラムがいたので驚きました。
どう考えてもブラック・サバス出身のオジーの方が遥かに格上なんですけどね。
楽曲
そんなブリザード〜の中には『ディー』と言うランディー・ローズがクラシックギターで多重録音した小曲が入っています。この曲はT君とクラシックギターでカバーしました。特段難しいテクニックがある訳ではないので簡単にコピーできたことを覚えています。
アルバムの中でランディー・ローズの魅力が溢れている曲といえば個人的には『ミスター・クローリー』ですね。マイナーキー(短調)の中で徐々に盛り上がって行くも、湿っぽい、情感たっぷり、泣きのギターソロなのであります。
オジー・オズボーン ミスター・クローリー
スティール・アウェイ(ザ・ナイト)もアップテンポで明るい曲調なので好きです。タカミックスはギターソロよりバッキングギターの方が気になる癖がありまして、この曲でも何てことはないギターソロ中のバッキングギターが好きだったりします。
揉め事
さて、このアルバムちょっとした揉め事を起こしております。と言ってもバンド活動中の話ではなくアルバムを2002年にリマスターとして発売した時の話です。
2002年の再発売に当たりランディ・ローズのギターを際立たせたリマスターはランディファンには落涙もの… でもなくて、曲によってはギターが引っ込んだりもしておりました。
ただそれ以上に衝撃だったのは、何とリマスターの際にリズム隊を当時オジーバンドにいたロバート・トゥルージロとマイク・ボーディンに差し替えてしまったのです。
これはリマスター発売以前からギャラ配分の件でボブ・デイリーとリー・カースレイクが文句を言っていたらしく、それを聞いたオジーの嫁さん兼マネージャーのシャロン・オズボーンが怒ってリマスターの際にリズム隊ごと差し替えたと言う、アルバムのリマスターなのに日本では考えられないどころか世界的に見ても考えられない暴挙に出た訳です。
なので当時のオジーファンはアルバムに対する冒涜だ、とか以前のリズムトラックの方が遥かに良かった等、新リズム隊を貶しておりました。
で、実際ロバート・トゥルージロとマイク・ボーディン版のブリザード〜はどうだったか? と言うと、オリジナルの(と言うのも変な話だが)演奏を忠実にコピーしており、裏事情を知らなけばミックスの違い… とは言い切れませんが(ロバート・トゥルージロのベースはゴリゴリ鳴っている)、気にならない人もいたのではないでしょうか?
タカミックスもロバート・トゥルージロとマイク・ボーディン版も聴きましたがベース、ドラム共にエッジの立ったミックスになっており、なおかつ完璧にコピーしていました。
いくらロバート・トゥルージロがメタリカ加入以前の話だったとしても、彼はこの時点でスイサイダル・テンデンシーズ等で活躍していた一流のベーシストです。
マイク・ボーディンもフェイス・ノー・モア出身、オジーバンドに加入する前はコーンやブラック・サバスでドラマーを勤め上げた立派なプレイヤーです。
凄腕のミュージシャンになればなるほど自分の個性をプレイの中に叩き込みたくなるもんなんですよ。なので自分の個性を殺して完璧コピーするって凄いな、と思いました(単純に極妻と呼ばれたシャロン・オズボーンに逆らえなかったのか?)。
現在2002年版のブリザード・オブ・オズは廃盤になっており現在は購入できません。タカミックスは辛うじてレンタルから焼いたCDを持っておりました。なお某動画サイトにはしっかりと残されています
因みに現在ボブ・デイリーとリー・カースレイクはシャロン・オズボーンと和解しており再び元通りのメンバーの演奏でブリザード・オブ・オズは発売されています。
小咄
このアルバム、本来ならオジーのソロ作品ではなく、オジー率いる『ブリザード・オブ・オズ』と言うバンド名で出す、アルバム『ブリザード・オブ・オズ』になる筈でした。
しかしオジー・オズボーンの契約上の問題やプロモーションの観点から、バンドでありながら名義上はオジー・オズボーンのソロ作品となってしまったのです。
この辺のバンド名の観点って日本人には判り辛いんですよね。洋楽のバンドって個人の名前がバンド名の場合が多々ありますからね。代表的なのはヴァン・ヘイレンとかボン・ジョビとかですかね? 日本人に置き換えるとバンド名が『鈴木』とか『佐藤』だったりする訳ですよ。
ブリティッシュ・ハードロック
話を戻しまして、タカミックスが本格的に聴かされたバンドがイギリスのブリティッシュ・ハードロックだったので、それからブリティッシュ・ハードロックにはまることになったのでした。
もし最初に聞かされていたのがアメリカン・ロックだったらアメリカン・ミュージシックが好きになっていたのかもしれません。
そんな想い出深いオジー・オズボーンのブリザード・オブ・オズでした。
おしまい