皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。今回は意外と費用が掛かってしまう電池についてです。
なお、記事の中で電池・乾電池・充電池とか、種類と種別など「それ同じ意味だろ?」と感じるかも知れませんが、決して表記揺れではないことをご理解下さい。
それでは行ってみまShow!
目次
ギターにエフェクター、キーボードetc.
音楽活動をしていると意外と電池って必要になります。
アクティブタイプのギターやエフェクター、MIDIキーボードとかも電池が必要です。
電池の種別
音楽で使用する電池には主に3つの種別があります。
- アルカリ乾電池
- マンガン乾電池
- 充電池
電池にも形以外に種別もあるんだ? と思われるでしょうが、各電池には楽器使用に対しての向き不向きがあります。
まず電流と電圧と電力
電気屋みたくなってきた感がヒシヒシと伝わってきますが、ここで電池の説明に必要不可欠な電流と電圧と電力の違いについて説明します。
電流
電流とは回路を流れている電子などの電気を帯びている粒子の量のこと。
筒型の水鉄砲に例えると、流れ出す水の量が電流である。単位はアンペアです。
電圧
電圧とは電気を押し出す力のこと。
筒型の水鉄砲に例えると、水を飛ばすためにピストンを押し出す力が電圧に当たる。単位はボルトです。
電力
電力の説明って意外と難しいのですが、電力とは電気によってどれだけの仕事ができるか? ファ○キン・ビッ○! ってな感じで、単位はワットです。
アルカリ乾電池の特徴
アルカリ乾電池は長時間のパワーがある電圧を供給します。なので常に電流が流れているアクティブ・ギター等の楽器に使用します。
アクティブ・ギターとは?
アクティブピックアップを搭載しているギターのこと。アクティブピックアップとは電池が必要なピックアップのことです。
アクティブピックアップは入力された信号(音)を内臓のプリアンプで増幅して出力します。プリアンプには電池が必要なので、電池切れが起きるとクリーントーンにもディストーションが掛かってしまいます。
なので電池が切れたアクティブピックアップを搭載されたギターから出力された音はディストーションが掛かった上にボリュームも低くなってしまいます。
エフェクターでもデジタルエフェクターはアルカリ乾電池の方が向いております。
またアルカリ乾電池は、マンガン乾電池と比べると持ちが良い。延々と使い続けないと電池残量が減らないのです。
アルカリ乾電池は電池残量が減っても一定の電圧を保ってくれます。しかし一定ラインを越えて電池残量が減った時に一気に電圧が下がります。
マンガン乾電池の特徴
休み休み使用することで電圧が回復します。これだけだとイマイチ分からないですが、リモコンとか懐中電灯等のON/OFFがある機械だと、使用してない時(懐中電灯なら明かりをつけていない時)に電圧が回復する乾電池なのです。
なのでアナログエフェクターに向いています。
マンガン乾電池は使い続けている内に徐々に電圧が下がって行きます。
デジタル? アナログ?
ここで電池の違いの他にデジタルエフェクターとアナログエフェクターって何だよ? と言う話ですよね?
技術が発達した現在のエフェクターには基本的にデジタルもアナログも両方があります。
メチャメチャ分かりやすく解説すると、アナログエフェクターはアナログで入ってきた音をエフェクターを通してアナログのまま出力し、デジタルエフェクターはアナログで入ってきた音をエフェクターを通してデジタルに置き換えて出力する、と言った感じです。
この話は沼(ヲタク系)に入る話なので、ここでは一旦止めときます。
充電池にも種別がある
さてタカミックスは楽器関係の(でなくとも)電池は全て充電池を使っております。充電池とは文字通り充電して使う電池のことです。
充電池は電圧が低い物もあり、楽器メーカーによっては推奨していない所もあります。
それでもタカミックスは乾電池の違いを理解しつつ、充電池を使っております。
タカミックスが使用しているベースはアクティブ・ベースで9V(6P形のこと)の充電池を使っております。充電池を使っておりますが練習でもライブでも全く問題は起こっておりません。
ニッケル水素電池
そんな充電池にも種別があります。
まずタカミックスが使っているニッケル水素電池です。従来の単1から単4まで乾電池の電圧は全て1.5ボルトなのに対し、ニッケル水素電池の電圧は若干低くて1.2ボルトです。
電圧は低いですがニッケル水素電池のメリットは小さな容量でも大きなエネルギーを生み出すことができます。
デメリットは充電池の充電中の発熱温度が高いことです。ただし充電中の発熱温度が高いと言っても、触って火傷するほど高くなる訳ではありません。
ニカド電池
「ニカド」とはニッケルとカドミウムのことです。電圧は乾電池と同じと言われたこともありましたが、ニッケル水素電池と同じ1.2ボルトが正解みたいですね。
メリットは耐久性が高いこと、デメリットは自己放電があることです。
自己放電とは電池を使っていなくても電力が減っていくことです。
またニカド電池のデメリットには電気を使い切らずに充電をする継ぎ足し充電を繰り返すと、ニカド電池自体の使える容量が減ってしまう『メモリー機能』が起きてしまいます。
メモリー機能があるのでニカド充電池は電池残量がゼロになるまで使ってから充電するのがベストなのですが、ギター系で電池切れまで使うのはシャレになりません。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池のメリットは大容量の電力を蓄えることです。またメモリー機能がない、自己放電がないことが上げられます。
えっ、じゃぁデメリットないじゃん!? となりそうですが、単純に高いんですよ、値段が! とは言え価格の差は少しです。ただ充電池は製造コストが結構高いそうです。
充電池を使う理由
タカミックスが充電池を使っている理由ですが、電池切れの度に購入する手間を省きたいのがあります。
確かに充電池は充電器を含めると結構な価格となります。しかし使用頻度を考えると乾電池を購入するのと大差がなかったりします。
そして充電切れについてもアクティブギターやエフェクターに充電池を使用しているのであれば、別にライブ前日に充電すれば良いだけです。
電池と音質
乾電池は種類の違いで使用時間の違いの他に“音質と音量”の差が出るのは事実です。
“音質と音量”の差とは、バイクの例えで申し訳ないのですが、同じカワサキのZ400FXでもオイルの違いでエンジンの回転数に差が出るみたいな感じです(余計に分かり辛い)。
真面目に例えると音圧が変わるんですね。感覚的には良い電池を使用すると出音が120パーセント出てるのでは? と感じます。
良い電池の代表格は楽器店にも置いてあるエレクトロ・ハーモニクス社の電池です。
パッと見、電池には創業者のマイク・マシューズがプリントされている非常に 悪趣味な… インパクトのある電池です。
が、見た目のインパクト以上に、その辺のアルカリ電池をブッ飛ばすほどの出音の良さを誇ります。
この辺の“音質と音量”の差をプレイヤーがどう捉えるか、です。プレイヤーが感じる音の違いを果たして聞き手がどこまで理解しているか? ですね。
なので乾電池を買い物に行くのが億劫でない人(今はネットで買えるけど…)、音質には一切妥協したくないプレイヤーに充電池はオススメしません。
最後に
タカミックスは実体験としてアクティブベースで充電池を使用していても問題がありませんでした。とは言え実際に楽器を通して乾電池と充電池を比べて… と言うのも簡単にできないです。
充電池を使うと言うことは人に借りない限りは充電池を購入してる訳ですから。ただ充電池を買って後悔はしないのかな? とも思います。楽器以外でも電池を使う物は沢山ありますからね。
少なくともタカミックスは電池が切れて焦って買いに行くことがなくなりました。なので物は試し、皆さんも充電池どうでしょう?
おしまい