皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
今回はチューナーの話です。バンドでならチューナーを使うのはギタリストがメインです。
ギタリストの諸君、耳が痛くなるぞ! (自戒をこめて…)
デジタルチューナーは良くないんだよ!
もう初っ端から結論ですけど耳を鍛えるなら音叉使いなさい! 断言します。
音叉
理由
簡単な話でギターであればチューニングが正確に合った時、音叉の響きとギター音のうねりが同調するからです。音叉の響きとは音叉を叩くと正弦波を描く特定の周波数の音と振動数を発します。
チューニングする人間が聞く音叉の音とギター音、言語にするならボワワンボワワンと別々に鳴っていた2つの音がチューニングを合わせて行くとボワーンと2つの音が1つの響きとして同調するんです。
これはデジタルチューナーでは起こりません。


そんなのピアノでA音鳴らしてチューニングしても同じじゃね? と思われるでしょうが違うのです!
音叉から鳴るA音の波動がギターのA音の波動がピッタリと重なるからです。
デジタルチューナーは使っちゃダメ?
だからチューナーを使うな! と言ってる訳ではありません。だってライブ中にチューニングする時、音叉だったら聞こえませんよ?
クリップチューナー
何が言いたいかと言うと、音叉で確実な音程でチューニングをしているなら正しい440HzのA音が分かるのでデジタルチューナーでも、音叉で体感しているA音に合わせてチューニングできるからです。
確実な音程でのチューニング?
デジタルチューナーと言えど100%の正確さではありません。この場合はチューナーと言うよりプレイヤー側です。
いくらデジタルチューナーが±0.1セントまで測れると言っても、デジタルチューナーしか使ったことのないプレイヤーに±0.1の差が分かるとは思えません。

デジタルチューナーしか使ったことがないと目視のみのデジタルチューナーでは±0.1の違いが分からないままなのです。
しかし音叉であれば音叉の振動と音のうねりが同調するので体感で正確なチューニングができるのです(何かオカルトっぽい話だな…)。
常時音叉でチューニングを行っている人ならライブ中にデジタルチューナーを使いチューニングしても、身体が正確なA音を覚えているのです(更に精神論っぽくなってきたな…)。
とは言え面倒なことは確かである
まぁ、正直言って自宅で音叉を使うのは面倒なのは事実です。DTM作業中にギターのチューニングがズレたらそのままDAWソフトに内蔵されてるチューナーで音合わせれば良いだけですからね。
ただタカミックスは延々とクラシックギターで音叉しか使っていなかったので正確なA音440Hzを体感しています。なのでデジタルチューナーを使ってもミクロの違い(言い過ぎ)でチューニングボタンを回すことができます。

実際にタカミックスもライブではペダル式デジタルチューナー(KORG Ritchblack Advance)を使っております。
ペダル式デジタルチューナー
A=440Hz?
このチューニングのミクロの単位がバカにならなくて、仮に打ち込みでキーボードが鳴っている中で自分のギターのA音を438Hzでチューニングしてしまい、ギター単体のチューニングは正確なのにキーボードとのHz数がズレていると微妙に浮きます(因みにLogicのデフォルトは440Hz)。
自分が正解に440Hzに合わせていてもピアノが442Hzの場合もあります。これだとユニゾンで弾くと音がウネルのです。
実はラ=A音が440Hzと決まっている訳ではないんですね。ただ国際基準値で一般的に使われるのが440Hzということなのです。なのでクラシックしか弾かないピアノであれば442Hzで調律されることが多いです。
また日本のオーケストラは442Hz、アメリカのオーケストラが440Hz、ヨーロッパは444Hz、カラヤン時代のベルリン・フィルハーモニー・オーケストラが446Hzと思い思いのHzが使われているのです。
なお日本のプロミュージシャンは441Hzでチューニングするそうです。理由は440Hz、442Hzのどちらにも合わせられるから、だそうです。
まとめ
ギタリストであれば音叉は必需品です。普段から音叉でチューニングすることにより正しい音程が身に付きます。
なお、音叉の響きとギター音のうねりを併せる一番簡単な方法は音叉を噛むことです。コレだとダイレクトに音叉の響きが耳に伝わりギター音との同期がしやすくなります。
まぁ、不潔っ! と思われる方にはお勧めできませんがね…(ただコレが一番同期し易い)
おしまい