皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
今回は意外と悩むギタースタンドについてです。それでは行ってみまShow!
目次
ギタースタンド購入に当たって
ギターを購入するなら、ギタースタンドも一緒に購入しませんか?
と、人様には購入しませんか? と聞いておきながら、タカミックス自身は一時期ギターは全てケースに収納していた男です(当時は機材だらけだったから)。
それはさておき、タカミックスも最初にエレキギターを購入した時は嬉々としてギタースタンドも購入した物です。ただ購入時に気を付ける事があります。
立て掛け型ギタースタンド 〜 ネックに色が付く?
タカミックスのファーストエレキは、メイプルネックのストラトキャスターでした。そして購入した楽器店で立て掛け型のギタースタンドも購入しました。
立て掛け型ギタースタンド
そしてギター購入から1年くらい経ってからでしょうかね? ストラトのネック裏側に黒い色が染み込んでいたんです。
タカミックスも当時は若かったので(今でも若いが)、何の色か分からなかったのですが、これギタースタンドのホールド部分のゴム色だったんです。
正確に言えば、ゴム素材のラッカー塗装の(と思われる)化学物質色になります。
色が付いたではなく“染み込んだ”訳なので、ギターポリッシュで拭いても落ちないんです。このネックへの着色を防ぐのは、スタンドカバーを付けることだけで解決します。
スタンドカバー
カバーを付けたギタースタンドのルックスをどう思うかは個人差があるでしょうが、タカミックス的には、「う〜ん」と微妙な方向に唸ってしまいました。
そんな時に某島○楽器店にて、ハーキュレスのミニ・ギタースタンドを見つけました。
ミニ・ギタースタンド 〜 ミニとは付いてはいますが
このハーキュレスのミニ・ギタースタンド、商品名にミニと付きますが、決してミニ・ギター用ではなく、普通のギタースタンドより小さいですよ、と言う意味のミニです。
ミニ・ギタースタンド
このハーキュレスのギタースタンドは、ギターに当たるゴム部分に相当する箇所にスペシャル・フォーミュレイティッド・フォーム、略称SFFと言う特殊ゴムが付いています。
このSFFは通常のゴムよりギター部分への着色が少ないゴムとなっております。
なのでスタンドへギターを立てかけるのに、着色を気にせずに置くことができます。
ただし、ハーキュレスの公式代理店であるモリダイラ楽器のホームページでは「ラッカー塗装の楽器には対応しておりません」と記されています。
ラッカー塗装とはギターにも使われる塗装の一種です。現在は主に高級ギターに使われています。
まぁ、それでもSFFが通常ゴムより着色し難いゴムであることは確かです。
また、このスタンドにもミニとは付いている物の、これは和名なので、商品名自体はGS402BBです。
とは言え、和名でミニと付くと小さい物を連想し、ギターを安定して立てかける事ができるのか? と思ってしまいます。
なのでミニ・ギタースタンドのギター保持能力について、重要なタカミックスの体験談を…
東日本大震災時
話の内容が重くなってしまうのですが、体験談とは東日本大震災時のことです。当時の私は宮城県仙台市に住んでおりました。
東日本大震災時に私は無論のこと、両親、親戚、友人、両親の友人含めて誰一人被害者はいなかったのが不幸中の幸いでした。
私は2010年頃からハーキュレスのミニ・ギタースタンドを使っており、東日本大震災時は常時演奏する4本のギター全てをハーキュレスのギタースタンドに立て掛けていました。
吊り下げ型ギタースタンドにベース、ソリッドギター用のミニ・ギタースタンドにエレキギター、フルサイズ用のミニ・ギタースタンドにエレアコとクラシックギターを立て掛けておりました。
そして3月11日にマグニチュード9.0と言う未曾有の大震災が起きました。
東日本大震災というと、原発事故の関係で報道量も含めて福島の被害が大きかった様に感じてしまいます。ただし、死者と行方不明者の数を見ると、宮城県が一番で、二番目の県の倍以上の被害者の数なのです。
この一番被害者の大きかった宮城県で、私の家は山の上にあり、津波の被害こそなかった物の裏の道路は地震によって道が避けていたほどです。
避けていたと表現すると「それは地割れでしょ?」と返されますが、地割れという表現が合わない程に道路の真ん中から大きく道が避けていたのです。
道路が裂けるほど大きく揺れた我が家でしたが、不思議なことに、我が家の被害は線香置きの茶碗が一つ割れただけでした。
私も東日本大震災時は外出しており、出先から自宅の部屋に戻ると、棚の本こそ全て落ちていた物の、ハーキュレスに立て掛けていたギターは倒れることなく、4本のギターは全て無事でした。
楽器関係で倒れていたのは、机に立て掛けていた打ち込み用のミニキーボードだけでした。
あれだけの地震と、ハーキュレスのギター保持能力と耐震性を証明するのは非常に気が引ける話だったのですが、正直これ以上の体験談はないと思い、敢えて表記させて頂きました。
東日本大震災について、被害に遭われた方にはギター如きの非常に不愉快な私の体験談を表記してしまったことをお詫びします。
吊り下げ型ギタースタンド 〜 変形ギター用?
さて、ギター購入にあたりVギターやエクスルローラー、モッキンバード等の変形ギターを購入される方は、立て掛け型のギタースタンドやミニ・ギタースタンドは使えません(無理すれば使えないこともないのだが…)。
なので変形ギター購入者は、吊り下げ型のギタースタンドを使うことになります。
吊り下げ型ギタースタンド
もっとも吊り下げ型ギタースタンドは受けのアーム部分がないだけですので、普通のギターでも使用できます。
製造年に気をつけて! ハーキュレス吊り下げ型ギタースタンド購入に当たっての注意点
タカミックスは一時期変形ギターに分類されるモッキンバードベースを、ハーキュレスの吊り下げ型ギタースタンドに吊るしていました。
ハーキュレスのギタースタンドはルックス含めて良い買い物をしたな、と悦に入っておりました。
しかし、です。
このハーキュレスの吊り下げ型ギタースタンドのポリウレタンで作られているジョイント部分(コンフォート・グリップ:Comfort Grip)が、購入後3年目くらいからベタベタと粘着質を纏う(まとう)様になりました。
コレが拭いてもベタベタがなくならない!
とは言え、ベースを吊るしている分には隠れている所なので仕方ないな、とベタ付きは諦めていました。
ところがある日、ハーキュレスのギタースタンドを拭いている時に、ジョイント部分がバキッと壊れてしまいました。
不幸中の幸いで、ベースは掛けずにスタンド本体の掃除中に壊れたから良かった物の、ベースを吊るしている時に折れたら、床凹んでましたよ?
ベースも壊れてたかもしれないし…
加水分解
このジョイント部分のベタ付きは、加水分解と言うそうです。
なんでもハーキュレスはアメリカのメーカーだとは思うのですが、米國や欧州と違い日本の様な高温多湿の気候だと、ジョイント部分が気候のせいで加水分解を起こすそうです。
この加水分解については、ハーキュレスの代理店である代理店であるモリダイラ楽器に言えば無償で新品と交換してくれるそうです。
もっとも吊り下げ型ギタースタンドが壊れた時には、タカミックスのベースはトラベンのフェニックス5に変わっていたので、ハーキュレスのミニ・ギタースタンドへ変更したんですけどね…
ハーキュレス部品変更
当然ハーキュレス側も日本での販売に関し、例外なく起こるポリウレタン部分の加水分解にジョイント部分に対応しております。
このジョイント部分には成分こそ同じであれ、加水分解の起らない樹脂の組成に変更されております(インスタント・ハイト・アジャストメント・クラッチ:Instant Height Adjustment Clutch)。
ただし、ハーキュレスの最新吊り下げ型のギタースタンドを購入したい場合に、製造年月日までは調べられない場合もあるんですね。
特に通信販売だと、出品者側の検品がいい加減な場合も考えられるからです。
なので、ハーキュレスの吊り下げ型ギタースタンドを購入する時は、商品名の最後に『PLUS』が付く『Instant Height Adjustment Clutch』が採用されているスタンドを購入しましょう!
取り付け型ギタードック 〜 DTMerの味方
まず先に、ドックとはイマイチ聞きなれない単語で、意味も多岐に渡るんですが、ここで言うドックとはギターを立て掛けるための小物と言った感じです。
さて、DTMで打ち込みをしながらギターも弾く人だと、打ち込みの最中にギターの置き場に困りませんか?
打ち込みの最中、特にギター弾きながら打ち込む人は、毎回ギタースタンドまでギターを置きに行ってますか?
なまじ手の届く位置にギタースタンドがあっても、シールドが邪魔じゃないっすか?
タカミックスもギタリストでDTMerなので、打ち込み中にギターのアイデア浮かぶと毎回スタンドまでギター取りに行くのが面倒なんですよ!
しかも、毎回シールド挿さなきゃならんし…(タカミックスのレスポールはロック式シールドジャックなので、挿すのは楽だが抜くのが面倒臭い)
だったら机にギターが立て掛けられれば… DTMerギタリストに朗報です!
何時でも何処でも、机やアンプがギタースタンドに早変わり! それがダダリオのギタードックです!
ギタードック
この商品はタカミックスも使っていますが、ハッキリ言って非常に使い勝手が良い!
通販なら安ければ3,000円を切ります。
このギタードックなら、挟み込む所さえあればネジ式のクランプで固定するだけです。
ホルダー部分は360°回転するので、どの角度でも対応可能です。また使わなければ、ドッグを外せば良いだけです。
タカミックスは打ち込み中でも、机左手に付けているギタードックのお陰で大分作業効率が上がりましたね。
意外とギタースタンドまでギターを取りに行く労力も、結構ストレスになるんですよ。
その他のスタンド
他にはビス止め式のギターハンガー(賃貸契約者には無理だな…)
ビス止め式ギターハンガー
ビス止め式が無理なら、突っ張り棒用のギターハンガー(突っ張り棒の保持力の方が怖い…)なら?
ネットタイプ止め式ギターハンガー
いやいや、服と一緒に… 吊り下げ型ギターハンガー!(コレ使ってる人は見たことないけどね)
吊り下げ型ギターハンガー
ちょっと出先で… 据え置き型ギタースタンドだ!(これ、意外と役立ちます)
据え置き型ギタースタンド
もう面倒だ、まとめて全部立て掛けちまえ! 複数台用ギタースタンドにしちまえ!(う〜ん、楽器屋さん?)
複数台用ギタースタンド
上記のギタースタンド以外にも、様々な種類のギタースタンドがあります。
大切なこと 〜 ネックの変形について
さて、最後にギタースタンドとネックの変形リスクに付いてです。
ギターの保管方法に付いては様々な意見があります。
特に気を使うのがネックの反りについてです。もともとギターは弦の張力があり、常時ネックに対して75kgの負荷が掛かっていると言われます。
75kgでイメージするなら、ギターネックの上に阿部寛が乗ってると思って下さい。
それらを考慮すると、ギター弾かない時は弦を緩めろとか、ギターを置く時はネックが反らない様に指板側を壁に向けて立て掛けろ、とか色々な意見があります。
ただし、どれもコレも一長一短があり、一概に何が正解だとは言えないんですね。まずギターメーカーは、それらを念頭にギターを製作しております。
なので、ギターを弾かない時は弦を緩めろとあるなら、最初の時点でギター購入者に対して弾かない時は弦を緩めろ! と指摘される筈なのです(当然楽器屋にも)。
それらが指摘されないと言うことは、まず様々な問題はネックの反りに対しては微々たることなのです。
言い換えれば、どんな対策を取っても反るネックは反りますよと言うことです。
そして保管方法よりネックの反りに重要な要素は、気温と湿度だったりするんですね。
この気温と湿度に関しては、冷暖房や加湿器を使う訳にもいかないので対処のしようがないのです。
とは言え、ギターを保管するギタースタンドです。ネックの反りを考慮するなら、吊り下げ型が一番ネックに対して優しいギタースタンドとなります。
では立て掛け型に代表される、その他のギタースタンドはダメなのかと言えば、決してそんなことはありません。
あくまで吊り下げ型が他のギタースタンドより、若干ネックの反りに優しいですよ、と言う程度なのです。
その若干すら本当に微々たる中の、更に微々たる差異なのです。
それにクラシックギターを除く他のギターには、ネックの反りを調整するためのトラスロッドが入っております。
なのでネックが反った場合はロッドを使い、ネックの反り具合を調整すれば良いのです。
結論として、ネックの反りとギタースタンドの関係については考える必要がありません。
貴方がプロのギタリストとして、病的的にギターの保管方法に拘るなら話は別ですけどね…
まとめ
ギタースタンド選びは自分のギターに合わせた型と部屋のスペースを考え、ホールド部分にゴムが使われているならギターに色が付く可能性の対策を考慮した上で、好きなギタースタンドを選んで下さい。
おしまい