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変化記号について

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初心者にこそ説明したい!音楽講座です。今回の講義テーマは『変化記号』についてです。シャープやフラット、ナチュラルとかについてですね。

変化記号とは?

今回の講義で覚えていただくのはこれだけです。

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変化記号とは?音を上げたり下げたりする記号のこと

半音と全音とは?

変化記号の前に、まず「半音」について説明します。

半音とは、音の高さの違いを意味します。ピアノで見てみると、隣り合った2つの鍵盤が「半音」の差となります。

例えば、白い鍵盤の「ド」から右隣の黒い鍵盤に移動すると、それが「半音上がる」という意味です。逆に、「ド」から「シ」に戻ると、それは「半音下がる」となります。

ピアノ鍵盤上では、白鍵と黒鍵、または隣り合った白鍵(ピアノの場合はミとファ)の距離が「半音」となります。音が隣に移動するだけで、半音分の違いがあるということです。

ギターであれば、フレット一つ移動すれば「半音」上がる、または下がるとなっております。

では、ドからレに移動した場合は?と聞かれたら、それは半音二つ分の音が上がったので「全音」分上がったことになります。

分かりやすい例を上げると、ディープ・パープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』の曲の始まりですね。この曲は“最初の音・全音・全音・全音・全音・半音・全音・全音・全音・全音・全音・全音”と音が移動しています。

変化記号の種類

変化記号とは、音の高さを調整するための記号で、音楽理論において非常に重要な役割を果たします。主に半音を上げたり下げたりできるシャープとフラット、それを元に戻すナチュラルの3種類が使われています。

稀にダブルシャープ、ダブルフラットといった記号も使われます。

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名称記号意味日本語表記
シャープ音を半音上げる嬰記号
フラット 音を半音下げる変記号
ナチュラル変化した音を元に戻す本位記号
ダブルシャープ𝄪音を全音(半音2つ)上げる重嬰記号
ダブルフラット𝄫音を全音(半音2つ)下げる重変記号

これらの記号は、楽譜の最初に記載する場合と曲の途中に音を変化させるために個別に使う場合があります。これによって、楽曲の音の高さを自由に調整し、複雑な音を表現できます。


その他の変化記号

変化記号には、先に上げた5種類以外にも変化記号があります。その中に「微分音」という変化記号があります。

微分音とは、半音よりも小さい音程を指し、1/4音や1/3音などがあります。また、それぞれを表記する記号がありますが、記号の統一はされていません。

非常に限られた場面でしか使われないので一般的には教えられることがありません。

この微分音により、通常の12音階の間にも微妙な音の違いを表現できます。微分音は特に中東音楽や現代音楽などで用いられ、繊細なニュアンスを表現する際に使われます。

なお、かなりマイナーなネタになってしまいますが、日本の特撮番組であった『電人ザボーガー』の主題歌にて、サビの最後に微分音が使われています。

分度器の画像

変化記号のつく場所

変化記号は楽譜上にて、書かれる場所によって効果の及ぶ箇所に違いが出ます。

調号とは?:楽譜冒頭にシャープやフラットがつく場合

音部記号の隣に並んでいるシャープやフラットは、その曲全体で特定の音を変えるために使われるので、曲の最初から最後まで同じ影響を与え続けます。

なお、調号においてダブルシャープやダブルフラットは、かえって楽譜が読み辛くなるので使われません。

冒頭のシャープやフラットの場合

臨時記号とは?

それに対し、臨時記号として使われた場合は、ダブルシャープやダブルフラットなど、その他の変化記号も含めて、変化記号がついた小節内だけで音を変化させます。

臨時記号は、その小節内に現れる特定の音だけを一時的に変化させるで、次の小節に入ると元の音程に戻ります。

臨時記号の場合

ダブルシャープ&フラットがある理由?

さて、ダブルシャープやダブルフラットは、半音2つ分の音の変化ですよね。例えばドにダブルシャープが付いていた場合はレの音が出る訳です。

なら最初から『レ』と書けば良いのでは?と思いませんか?

これは非常に簡単に説明すると、音の進行で元の音の位置を保ちながら音程を拡張するためにダブルシャープやダブルフラットがあるのです。

何が何だかサッパリわかめザル中華って感じですよね?

この話が理解できるようになるには、音楽理論を学んでいく中で、もう少し先の話になります。なので現状ではダブルシャープやダブルフラットって記号もあるんだよ、程度の理解で構いません。

下記動画は狂ったようにダブルシャープが出てくるショパンの『エチュード 嬰ト短調 Op.25 No.6』となります。

駆け足

だいぶ駆け足での変化記号の説明でした。さて、次は「音程の種類」についてです。この音程の種類についての講義では、変化記号が関係ありそうでなさそうな回となります。

変化記号が関係ありそうでない、というのはシャープやフラットが『音程の種類』に関係する"ことも"あるからです。

次回は若干難解な講義になりそうな不安を抱きつつ、変化記号については一旦終わりです

つづく

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