皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
今回は電源は電源でもコンセントの極性についてです。この記事ではコンセントの極性、確認方法、利点の3つを解説します。
それでは行ってみまShow!
目次
電源プラグとコンセント
さて普段何気なく使用しているコンセントですが、コンセントにも向きがあるって知ってました?
まぁ、日常生活でテレビの電源プラグの上下を逆にしてコンセントに挿したからテレビが点きませんでした! なんてことはありません。
しかしオーディオ系では(当然DTMも含め)、コンセントの極性を合わせないとノイズを引き起こす可能性が多大にあるのです。
コンセントの種類
何かDTMじゃなく電気屋さんみたいな話になりますが、コンセントの種類から説明します。
日本の家庭用電源の電圧は100Vと決まっており、世界で一番低い電圧となっております。これはコンセントから感電しても危険が少ないことが主な理由と言われています。
単相100V用(15A125V)
そんな日本家屋でのコンセントですが一般的な単相100V用(15A125V)コンセントがあります。
ここで「えっ、日本は100Vと電圧が決まっているのに125Vって法律違反では?」と至極真っ当な疑問が出る訳です。
これはコンセントに対応している商品が125Vの15Aまでなら使えますよ、という意味です。もっとも日本の電化製品化は全て100Vなんですけどね。
言ってみれば日本のコンセントの規格は新東名高速道路での最高速度が120km/hなのにトヨタレクサスLFAの最高速度は325km/hみたいなもんです(違います!)。
15A125Vなのか
日本の電化製品は100Vであります。また電気事業法施行規則第44条では101ボルトの上下6ボルトを超えない値を維持すると定められています。このことから上限のボルト数=定格は110Vでも構わないのではと思われます。
しかし実際は120V配電であったアメリカ合衆国から輸入したコンセントの定格が125Vであったため、日本のコンセントの定格も125Vで定着したというのが理由と言われています。
※参考文献 民明書房「なぜ日の本の国の電気定格は125ボルトなのか? 電電明神、再び語る」より。
なぜ15A125Vなのか?
日本の電化製品は100Vであります。そして電気事業法施行規則第44条では101ボルトの上下6ボルトを超えない値を維持すると定められています。
このことから上限のボルト数=定格は110Vでも構わないのでは? と思われます。
しかし実際は120V配電であったアメリカ合衆国から輸入したコンセントの定格が125Vであったため、日本のコンセントの定格も125Vで定着したというのが理由と言われています。
※参考文献 民明書房「なぜ日の本の国の電気定格は125ボルトなのか? 電電明神、再び語る」より。
単相100V(15A125V)接地用端子付きコンセント
次に単相100V(15A125V)接地用端子付きコンセントです。これは接地用端子とはアースのことです。
単相100V(15A125V)接地極付コンセント
そして単相100V(15A125V)接地極付コンセントです。現在の一般家庭ではこのコンセントがスタンダード化されてきていると思います。
単相100V(15A125V)接地用端子付接地極付コンセント
単相100V(15A125V)接地用端子付接地極付コンセントです。このコンセントならば新旧全ての家電機器に対応しております。
アースとは?
電化製品が劣化や故障などによって起きる漏電や、落雷などによる過電圧がかかったりした時にコンセント側の接地用端子を通じて余分な電気を地面へ流す役割がある。またアースを繋ぐことにより電化製品の故障を防ぐ役割もあります。
とは言え、現在はアースの付いてない単相100V用2Pタイプの電源プラグのオーディオ製品は多々見かけます。
例えばタカミックスが使っているオーディオインターフェイスTASCAM US-2×2の電源プラグは、思いっきり単相100V用2Pタイプです。
これは機器の性能が上がったため、アースを使わずとも過電圧にならなくなったからなのです。
コンセントには極性がある
この電源プラグの向きを変えても問題なく動作しますが、極性を間違えると「サー」というノイズが発生する場合があります。
極性の多くはコンセントの差込口をじっくり見ると分かります。左側の方が長く、右側の方が短くなっています。
少し長い方がコールド側(接地側)、短い方がホット側(非接地側)です。
極性とは簡単に説明すると全ての電子機器は、ホット側から出た電気が電子機器を通りコールド側に流れてくるのです。
と言っても、冒頭でも説明しましたが家電製品の利用、例えばテレビのコンセントで極性を間違いコールド→ホットで電気を流したのでテレビが点きませんでした! なんてことはありません。
しかしオーディオ機器ではノイズや音質が変わってしまうのです。
ではコンセントの差し込み口の長い方がコールド、短い方い方がホットならそれに合わせて電源プラグを挿せばOK… でもなかったりします。
実は日本の電気屋はいい加減で、この極性を逆に設置する業者も多いんですね。
裏話でも何でもないのですが(建築現場に入ったことのある人なら分かるが)、例えば貴方が住んでる家の元請け会社が東証一部の大○ハウス工業だったとします。けれど大○ハウスの職員が電気工事をするのではなく、下請け会社に工事を依頼する訳です。
そして依頼された下請け業者は、様々な工事を孫請け会社に依頼するのです。で、更に実際の施工はひ孫受け業者である労務作業員にさせるんですね。
これ以上突っ込んだ話はしませんが(笑)ブルーカラーも色んな人がいますので、中には適当にコンセントを設置する業者もいるってことですよ。
なので最終的に極性は自分で確認するしかありません。その確認方法とは?
確認方法
極性確認には機材を使います。機材と言っても何千円もする機材を使う訳ではありません。
テスター
まずテスターを使う方法です。
テスターなんて一般家庭にあるのか? という疑問は置いておいてですね、通販だと最安値なら送料無料で500円以下で購入できます。現状では1,500円も出せば充分な品質のテスターが購入できます。
テスターを使って極性を調べるのは簡単です。
単純にリード棒を片側の差し込み口に挿入、もう片方は 直接手で握って その辺にほったらかしにしてOKです。それぞれの数値を測定し極性の数値が高かった方がホット側です。
検電ドライバー
テスターを使わず、簡単に極性を調べるなら検電ドライバーを使う方法をオススメします。検電ドライバーは価格が500円もしないのでお得ですし、何より気軽に極性を調べられるので便利です。
極性の確認方法は、検電ドライバーをコンセントに差し込みランプが点灯した方がホット側です。
上記の写真では分かり辛いですがランプが点灯しております。
なお検電中に検電ドライバーの天ビス(天冠)に触れない様にしましょう。天ビスに触ってると検電で感電してしまいます。
検電器
検電器の使用方法は検電ドライバーと同じです。ライトが点灯した方がホット側となります。
検電ドライバーとの違いは天ビスがないので感電しないと言ったところでしょうか。
感電について
ちなみにコンセントで感電しても大丈夫と言われることもあるのですが、コレ非常に危険な考え方です。
確かに感電に関して正確には電圧(ボルト:V)より電流(アンペア:A)が大きく携わってきます。なので家庭用電源の電流は15Aなのでコンセントでの感電経験者はビリッと感電する程度だから大丈夫と言います(正直言うと自分も経験あり)。
ここが危険な考え方で、人間は体の皮膚を通して色々な所へ電気を逃しています。しかし濡れた手で行うと電流が流れやすくなってしまい大変危険なことになります。電気が流れやすくなればなるほど人体に対する危険度が上がる理由なのです。
もっとも検電ドライバーを発売しているメーカーも、検電中に感電死してしまうような危険な商品を500円程度で売る訳はないのですが、それでも万が一のことを考え検電中の感電には細心の注意を払って頂きたいと思います。
電源プラグの極性
電源プラグの極性はプラグの差し込み口に表記されている場合が多いです。
表記種類は多々あります。数字(任意の数字で決まりはない)、C(Coldの頭文字)、N(Nose Poleの頭文字)、W(Whiteの頭文字)、刻印、記号と様々な形式がありますが、表記のある側がコールドになります。
電源コードの極性
では電源プラグに印字がされてない場合の極性は? となりますがこの場合は電源コードに文字や白線がある方がコールド側となります。
極性を合わせる利点とは?
さて、1番大事な極性を合わせる利点です。
これは音質が上がるに尽きます。
具体的には「極性を合わせた途端に音の抜けがスッキリしました」とか「極性を合わせた途端に今まで起きていたクラックノイズが消えました」とか「極性を合わせた途端に今まで付き合ってた彼女が消えました」とかがあります。
細かいとこだと電気代が安くなるとかもあるらしいんですが…(微々たる料金でしょうが)。
この音抜けがスッキリするってのも、なかなか表現し辛い物なのですが音を制作する側は格段の違いを感じるのです。
音楽制作では音質向上に関してできることはなんでもするという気概が大事です。予算の都合も多々ありますが、極性を合わせることは検電ドライバーを購入しても500円程度で可能です。
まとめ
皆さんもコンセントを見て極性を合わせるとこから始めてみましょう。極性を正すことによって今まで悩んでいたノイズが消え音質も上がり、現状より良い環境になることでしょう。
おしまい