皆さんご機嫌よう、タカミックスです。
タカミックスは基本的にギタリストなんですがね、キーボーディストであるドン・エイリーのことを書きたいと思います。
生い立ち
ドン・エイリーは幼い頃からクラシック・ピアノを学び、英国王立ノーザン音楽大学卒業しており立派なクラシックピアニストでもあります。
参加バンド
さて、このドン・エイリーの何が凄いって、そのキャリアが凄いんです。ドンエイリーが参加したバンド及びツアーメンバーなどですが
- コージー・パウエルズ・ハマー
- レインボー
- マイケル・シェンカー
- オジー・オズボーン
- ジェスロ・タル
- ゲイリー・ムーア
- ウリ・ジョン・ロート
- ディープ・パープル
- ブラック・サバス
- ホワイトスネイク
- ジューダス・プリースト
- ANTHEM
- グラハム・ボネット
- リヴィング・ラウド
と、上記には代表的な例を上げているだけで実際はもっと多いそうです。
イギリスを代表するハードロックバンド御三家の内、レッド・ツェッペリンを除く二つのバンドで演奏経験があるって凄いですね…
キーボードプレイetc.
で、この人のキーボードプレイの何が凄いかってタカミックスの様なトーシローが言うのも痴がましいんですが、とにかく全体的にまとまっているんですよね。なので突出したプレイの凄さがない… 訳ではなく、凄さを感じさずにサラッと弾きこなしてしまうのが凄いんです。だから聴いている方がピアニストでもない限り何が凄いかが分からないと言う…
確かにドン・エイリーのプレイにはアクの強さを感じないんですよね。では誰のプレイならアクがあるんだよ? となるんですが、実はハードロック界隈って著名なキーボードプレイヤーっていないんですよね。
ディープ・パープルのジョン・ロードがいるじゃないか!と言われると至極ごもっともな話なんですが、彼はキーボードと言うよりオルガニストですしねぇ…
ドアーズのレイ・マンザレクもキーボーディストと言うよりはオルガニストだしねぇ…
ユーライアヒープのケン・ヘズレーもオルガニストだしねぇ…
イアン・マクドナルドはプログレだし、
リック・ウェイクマンもプログレだし、
キース・エマーソンもプログレだし、
ヤン・ハマーはロックというよりフュージョン寄りだし、
イェンス・ヨハンソンはダサいし…
ハード・ロック自体がキーボードの目立たないジャンルであるし、キーボードを弾き倒したいと思ったらロックはロックでも演奏能力を発揮できるプログレッシブ・ロック方面に行くのも分かる気がします。
ドン・エイリーのファッションセンス
音楽関係ないですけどドン・エイリーはファッションに無頓着であったそうだ。
オジー・オズボーンのバンドにいた頃、どのアルバムだったか忘れましたけど、アルバム内に掲載されたグループショット写真のドン・エイリーは黒いマントを羽織っただけ。
リッチー・ブラックモア率いるレインボーに加入した時も同時期に加入した 横山やすし グラハム・ボネットのアロハにリーゼントという出で立ちが話題になっていたが、然りげ無くドン・エイリーも普通のファッション! 街を歩いていても誰も気づかないであろうオーラのないファッションセンス! レインボーを脱退した時は、遂にリッチー・ブラックモアがドン・エイリーのファッションセンスに嫌気が差したか? と噂されたくらいです。実際はリッチー・ブラックモアとの音楽性の違いとレインボーのドラマーであったボブ・ロンディネリを異様に嫌っていたことが脱退の理由でした。
まさかのベーシスト?
さて、ジューダス・プリーストの第二のデビュー作と言われた1990年発売のアルバム『PAINKILLER』にてキーボードではなく全曲ベース、と言うかベースパートを弾いていたのがドン・エイリーだったと言うことが分かりビックリしました。
と、言っても鍵盤楽器でベースパートを弾いていたのでキーボードには違いないんですけどね。
もともと『A Touch Of Evil』と言う曲のみキーボードを担当していたのはアルバムクレジットにも明記されていました。
しかし実際はアルバム全曲でミニ・モーグを使いベースパートも録音していたと言うのです。おそらくアルバムではミニ・モーグのベース音にプラスしてエフェクトを掛けて録音された思われます。
何でも当時ベーシストであるイアン・ヒルの体調がすぐれなかったらしく、PAINKILLERのレコーディングにイアン・ヒルは参加しなかったそうです。
しかし良く30年間もバレなかったもんだと感心しました。確かにタカミックスもペインキラーを聴いてイマイチベースが前に出てこない、と言うか輪郭の立っていない音色にイアン・ヒルって自己主張のないベーシストなんだな、と思ってたくらいです。
しかし実際はドン・エイリーがベースを弾いていたと分かったのですが、この話も2020年の11月、ジューダス・プリーストのドラマーであるスコット・トラヴィスがポロッと漏らしてしまったのが発端とのこと。
更に驚くことにドン・エイリーにベースパートのギャラが支払われたのが2020年の10月! いくらイアン・ヒルの体調不良による不意の出費とは言え、30年後にギャラが払われるとはジューダス・プリーストの給与締日の長さにも驚きました(笑)。
確かに今回のジューダス・プリーストの様にベースレスのバンドもあるにはあるんです。有名なところだとドアーズですね。ドアーズではキーボードのレイ・マンザレクが左手にてローズ・ピアノベースを弾いております。そう考えるとベーシストを脅かすのはギタリストではなく、キーボーディストと言うことになるのでしょうか?
そんな訳ないですね(笑)
まとめ
レインボーのアルバム『ダウン・トゥ・アース』の『ノー・タイム・トゥ・ルーズ』にて鮮やかなキーボードソロを奏でるドン・エイリー。
そんな凄腕キーボーディストであるドン・エイリー、気になった方は是非ご一聴を!
おしまい