皆さん、ご機嫌よう!タカミックスです。今回は念願のモニタースピーカーも購入したことだし、音像に大きな影響を及ぼすインシュレーターについて、貧乏人タカミックスが購入する前提で、皆さんと考えていきたいと思います。
それでは行ってみまShow!
目次
なさそうである付属品
万年金欠病と言う不治の病に犯されているタカミックスですが、サウンドハウスにてモニタースピーカーであるJBL 305P MKII(以下、モニタースピーカー)が、何とペアで3万円を切る価格で販売されていまいた!
万年金欠病のタカミックスですが、気の迷いからか思わずポッちってしましました。
因みにJBL 305P MKIIは安価なのですが、この価格帯では段違いに音質が良いことで有名な商品となっております。
さて、JBL 305P MKII(以下、モニタースピーカー)を購入したのは良いのですが、防音設備皆無のタカミックスのマンションで音は鳴らせるのでしょうか?
その話は置いておいて、モニタースピーカーには実は本体以外に必須の商品が幾つかあります。
その一つがインシュレーターです。
インシュレーターの簡単な解説
スピーカーが音を再生する際(モニタースピーカーに限らず全てのスピーカー)、スピーカー本体から振動が発生し、その振動が置かれているテーブルや床に伝わります。この伝わった振動が、実際の音に余分な響きや歪みを生み、音質に悪影響を与えてしまいます。
インシュレーターは、この振動が床やスタンドに伝わるのを防ぎ、スピーカー本体のみから本来の音をクリアに届ける役割を果たします。
インシュレーターについては振動工学や周波数系といった沼に入る話題であり、更にオーディオマニアの中でも答えがないのに白熱する問題であります。
値段は… 11万3千300円!?
そんなモニタースピーカーであるJBL 305P MKIIを購入し、リスニングポイントは完全無視しているものの、せめてインシュレーターくらいは購入しておこうかな? と考えていたタカミックスです。
そんな中、サウンドハウスの『DMSD Slender(インシュレーター)体感してみたらスゴかった件』と言うWeb記事がオヌヌメで出てきました。
おぉ〜、素晴らしい記事ではないですか? 使ったモニタースピーカーにはタカミックスが購入したJBL 305P MKIIも入ってたし、インシュレーターは高さの調節もできるし、何よりスタイリッシュではないですか?
どれどれ、肝心の値段は…
うん?
何じゃコリャ!?
何でインシュレーターの価格がこんなに高いんだよ! しかもタカミックスのモニタースピーカーの約4倍じゃないか!
そんな高いの誰が買うねん! そう思ったが、よく見ると安いインシュレーターもあるではないか? 値段は… なるほど6千600…
…うん?
6万6,000円かよ! 桁が一つ多いだろ!?
インシュレーターの価格帯
まぁ、先ほどの6千600円と言うのは半分冗談なんですが、シッカリ理由はありまして、大体インシュレーターの値段って6,000円も出せば、ソコソコの商品が買えるからなんです。
インシュレーターには様々な種類がありますが、価格帯に関しては5,000円程度の金さえ払えれば、スピーカー2個分で、計8個の結構良質なインシュレーターが購入できるのです。
音質について
では肝心の音質についてなのですが、コレは完全に主観とう言うか、個人の好みの意味合いが強くなってしまいます。
例えばタカミックスに当てはめて考えてみます。
タカミックスはDTMerでもありますが、音楽制作者にはスパイク型のインシュレーターの方が良いらしいんですね… というか、そう言う人もいるんです。
理由は高音部における音像もハッキリと出るからだそうです。
が、高音部がハッキリ出るなら重低音はどうなるんだ? との疑問が出てきます。もうね、この辺は商品差と主観になるから表現のしょうがない。
ある程度の参考にはするけどね、的な感覚です。実際に某有名オーディオメーカーの7〜8千円のインシュレーターと、千円以下の安っすいインシュレーターで音質を聴き比べするも、効果の違いが分からない! とか言ったレビューもあるくらいです。
各種インシュレーター
それでは各種形状のインシュレーターについて、平均的な価格帯を表にしてみましょう。
インシュレーターの素材は、音質や振動制御に大きな影響を与えます。以下は、各インシュレーターに使用される代表的な素材と、その特徴です。
名称 | 画像 | 特徴 | 平均価格帯 |
---|---|---|---|
シリンダー型 | 中低域の安定感を高めた音 | 6,000円 | |
スパイク型 | 鮮明でクリアな音 | 6,000円 | |
角型 | 自然でバランスの取れた音 | 3,000円 | |
円盤型 | クッキリとした音になるらしい | 7,000円 | |
ドーム型 | 柔らかさと温かみのある音 | 3,000 | |
上記の特徴は、あくまで傾向としてです。素材が違えば音質もガラッと変わってしまうからです。平均価格はスピーカー2つ分のインシュレーターを購入した場合の平均ですが、これも価格帯はピンキリなのであくまで参考の参考程度と考えてください。
なお、購入時に通販で買う人は個数に注意してください! 買ったら4個しか入ってなかったぞ? とか得てしてありますので…
素材の種類とは?
インシュレーターを構成する素材も多々あります。ゴム、金属、木製、御影石や大理石等の石製、果ては水晶などの鉱物製もあります。
簡単な表にしてみました。
素材 | 画像 | 特徴 |
---|---|---|
金属(真鍮、アルミ、ステンレスなど) | 金属製のインシュレーターは、硬質で振動の減衰が早く、シャープでクリアな音を引き出します。 金属特有の高い剛性により、音の輪郭がはっきりし、解像度が向上します。真鍮は特に高音の煌びやかさが際立ち、アルミは軽量でありながらクリアな音を実現します。 ステンレスは耐久性があり、音の特性がフラットなため、バランスの取れた音を好む場合に向いています。 | |
鋼材(スチール、チタンなど) | 鋼材製のインシュレーターは、非常に高い剛性を持ち、振動の減衰が早く、クリアで力強い音を引き出します。 スチールやチタンは硬さと重量があり、安定感が得られるため、特に低音の力強さを求める際に効果的です。 スチール製インシュレーターは、低音が安定し、音の土台がしっかりとするため、ロックや電子音楽の再生に適しています。チタンは、硬質でありながら軽量で、よりシャープで繊細な音を好む場合に向いています。 | |
ゴム | ゴムは柔軟性と弾力性があり、振動を効果的に吸収することができます。 高音から低音までバランス良く減衰させるため、安定した音質が得られやすいです。 特に低音の共振を防ぐ効果が期待でき、滑りにくいため、スピーカーの位置が動きにくくなるのも利点です。 | |
木材(メイプル、ローズウッドなど) | 木材製インシュレーターは、音に温かみを加え、自然な響きを生み出します。特にメイプルやローズウッドなどの硬い木材は、しっかりとした響きと豊かな低音を提供します。 木の種類によっても音質が異なり、メイプルは明るく透明感があり、ローズウッドは深みのある温かみのある音を引き出します。音楽ジャンルによって好みが分かれることも多いです。 | |
コルク | コルクは柔らかく弾力があるため、適度に振動を吸収し、音の輪郭を少し柔らかくします。 高音域の強調を抑える効果があり、リスニングが長時間にわたる場合でも耳に優しい音質を保つことができます。 振動吸収性が良い割には価格が比較的安価であることも特徴です。 | |
カーボンファイバー | カーボンファイバーは軽量でありながら非常に高い剛性を持ち、振動の伝達を抑える効果に優れています。 クリアで立体感のある音を実現し、特にデジタルオーディオに適しています。 耐久性が高く、スタイリッシュな外観も評価されていますが、価格は比較的高価です。 | |
樹脂(POM、ポリカーボネートなど) | 樹脂系インシュレーターは、価格が抑えられながらも安定した効果を発揮します。 軽量でありながら振動吸収性があり、音のバランスを整えやすいです。硬質樹脂(例えばPOM)は比較的シャープな音を引き出し、ポリカーボネートは低音域の安定性に優れた音を提供します。 | |
セラミック | セラミックは硬質で耐久性が高く、音の分離や定位を向上させる効果があります。 振動の伝達が少ないため、特に高解像度の再生環境でその真価を発揮します。 音に透明感を与えるため、クラシックやジャズなどの細やかな音を楽しむ場合に適しています。 | |
水晶(クリスタル) | 水晶製のインシュレーターは、透明で明瞭な音質を生み出す特徴があります。 特に高音域の解像度が向上し、音の輪郭がはっきりとします。水晶の硬質性が音の繊細な部分を引き出し、広がりのあるサウンドステージを実現するため、クラシックやボーカル曲など、細かいニュアンスが重要な音楽に適しています。 また、水晶にはエネルギーの浄化作用があるとされ、精神的な安定感も期待する方が多いです。 | |
大理石 | 大理石は高級感があり、重量があるため振動を効果的に抑制します。 低音域の安定性が増し、深みのある音を提供するため、音に落ち着きや重厚感を加えることができます。大理石の美しい見た目と効果から、高級オーディオシステムで使用されることが多いです。 また、大理石の自然な質感が音を滑らかにし、リスニング環境において音場の立体感を引き出す効果もあります。ジャズやオーケストラなど、広がりのあるサウンドに最適です。 | |
花崗岩(グラニット) | 花崗岩は大理石よりもさらに硬質で、音の輪郭をよりシャープにします。 低音域の安定感と音場の立体感が増すため、厚みのある音を求める場合に適しています。花崗岩の高い耐久性により、長期間にわたり安定した音質を提供するのが特徴です。 また、その堅牢な見た目も含め、設置場所にスタイリッシュな印象を与えます。 |
素材選びは音質に直結するため、インシュレーターの形状だけでなく、使用素材も音楽の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
タカミックスなら何を買う
肝心のタカミックスがどのインシュレーターにするかなのですが、シリンダー型にしようかな…
もう、コレって賭けみたいなもので(語弊はあるが)、商品の性能もありますが、タカミックスは現在木製のサイドチェストにモニタースピーカーを置いているので、設置面の固さも音に影響しますからね…
色は黒かシルバーだな… 金色は苦手なんですね。いつかギブソンのレスポール・カスタムを手に入れたら、金具は全部シルバーに交換しようと思ってるくらいです。
メッキと音質
話が逸れましたが、果たして色、いわゆる塗装は音質に影響するのでしょうか?
これが意外と関係あるそうです。では黒、金メッキ、銀メッキの違いについて、それぞれの音質への影響を以下にまとめます。
名称 | 画像 | 音質への影響 |
---|---|---|
ゴールドメッキ | ゴールドメッキは高級感のある見た目とともに、音質に温かみと柔らかさを加える効果があります。 ゴールドは比較的柔らかい素材であり、高音域の鋭さを抑え、全体的に滑らかで落ち着いた音を引き出します。 ジャズやボーカル、クラシックなど、音の深みや温かみが重要な音楽ジャンルに好まれる傾向があります。 | |
クロムメッキ | クロムメッキは硬度が高く、インシュレーター表面を強固に保護するため、耐久性を高めます。 クロムメッキのインシュレーターは音に艶が出て、クリアでシャープな音質になる傾向があります。特に高音域の透明感や解像度が求められる場合に適しており、耐腐食性にも優れているため長期間の使用にも耐えられます。 | |
ニッケルメッキ | ニッケルメッキはクロムに似た耐久性を持ちながら、音に少し重厚さを加える傾向があります。 ニッケル特有の柔らかい音質があり、低音域に厚みを与えるため、ロックやポップスなどの力強い音楽に適しています。 また、耐摩耗性があり、コストパフォーマンスが良いため、比較的手軽に取り入れられます。 | |
ブラックメッキ | ブラックメッキは、見た目のスタイリッシュさと共に、音質にシャープで引き締まった印象を与えます。 金属音の響きを少し抑えながらも、クリアで明瞭なサウンドを維持するため、特に中高音域にクリアな解像度を求める場合に有効です。 モダンなインテリアやデザイン性の高いオーディオセットアップに好まれます。 | |
シルバーメッキ | シルバーである銀メッキは、音の透明感や解像度を向上させ、非常にクリアで鮮明な音を提供する特徴があります。 特に高音域が際立ち、音の輪郭がはっきりとするため、細かなニュアンスを再現したい場合に適しています。銀の優れた導電性が、振動伝達や音のレスポンスを向上させるため、楽器の表現やボーカルのディテールがより明瞭に感じられます。 ただし、銀メッキは酸化しやすいため、経年劣化により表面がくすんでしまいます。なので定期的な手入れが必要ですが、その反面、音質的には非常に高い評価を得ており、ハイエンドオーディオシステムで好まれる傾向があります。 銀メッキのインシュレーターは、解像度を重視するクラシックやアコースティック音楽、ジャズなどに特に適しています。 |
これらの違いにより、好みや音楽のジャンルに合わせた選択がしやすくなります。
まずは安いインシュレーターでお試しを!
インシュレーターの価格はピンキリなので、高いインシュレーターを購入する前に、安物のインシュレーターで形、素材、塗装を十分に試してみましょう。おそらくオーディオ沼にハマらなければ、安いインシュレーターで十分とは思います。
タカミックス的には、どの道我が家で鳴らす機会はないに近いからインシュレーターもルックス重視で行くか…
おしまい