前回の講義では、水道のイメージで分圧の法則を直感→式で確認し、さらにオームの法則(V=IR)との関係まで押さえました。
今回はその復習を兼ねた問題です、まずは自分で分圧式に当てはめてみましょう。
2025年問題ステップⅠ問題18
本回のQMSはサウンドレコーディング技術認定試験の【2025年 ステップⅠ 第18問】をアレンジして出題しております。この試験では定番テーマの再出題が多く、過去問学習が最短ルートとなっております。
対話講義(Q&A)|分圧回路とオームの法則(復習)
サウンド先生
さて、今回も分圧回路とオームの法則についてだ。
この問題では数値条件が少し違うけど、考え方はまったく同じだ。入力が10Vあって、上にRs=2kΩ、下にReがつながっている。電圧がどの抵抗にどれだけ“分かれる”か──ここがポイントだ。
タカミックス
電圧が“分かれる”?どういう意味ですか?
サウンド先生
まず、直列では電圧比=抵抗比となることを念頭に入れておいてくれ。その直列で2つの抵抗に同じ電流が流れているとき、抵抗の大きい方ほど電圧の落ち方が大きい。
だから電圧の“分かれ方”は抵抗の大きさの比で決まるんだ。
タカミックス
なるほど!
「電圧が8Vで抵抗が8kΩなら、2kΩの方は2V」みたいに、電圧の割合がそのまま抵抗の割合になるってことですね?
サウンド先生
その通り。
全体が10Vで、比が2:8なら、2kΩ側が2V、8kΩ側が8V。
まさに“分け合いの比”が抵抗値の比そのものなんだ。
これが「分圧の法則」の基本形だよ!
まとめ
- 直列では「電圧比=抵抗比」
- 抵抗が大きいほど電圧降下も大きい
- 全体の電圧=それぞれの電圧の合計
- 比を使えば暗算でも電圧を求められる
- GNDは0Vの基準点(保護接地ではない)
過去問出題年
検証中(今後追記予定)