今回もアンバランス配線で“どちら側”が信号になるかについて解説します。
配線ミスを未然に断つ“最小知識”!
トラブル対応・時短・再現性──全部が一段上がります。
2025年問題ステップⅡ問題7
対話講義(Q&A)|フォンプラグとアンバランス接続
タカミックス
先生、「オーディオコモン」の復習からおねがいします。
サウンド先生
OK!オーディオコモンとは一言でいえば音声回路の“基準点”で、信号の戻り道。
実務文脈ではシールド(GND相当)と同義で扱うことが多い。
ただし厳密には
- オーディオコモン=音声回路の基準点(信号のリターン)
- グランド(GND)=装置全体の基準点(電源や筐体と結ぶことも)
という区別がありうるが、取り敢えずは「オーディオコモン ≒ シールド」でOK!
タカミックス
先生、前回は「Hot=Tip」でしたよね。じゃあ“もう片側に繋ぐのは──?
サウンド先生
答えはSleeve!アンバランス(TS)ならSleeveにシールド/オーディオコモンを結ぶ。これが原則。
タカミックス
Sleeveって、プラグの“根元の筒”のところですよね?
サウンド先生
そう。Tip=先端=信号(Hot)、Sleeve=根元の筒=シールド/オーディオコモン。この2点で完結するのがアンバランス。
バランス(TRS)だと〔Tip=Hot/Ring=Cold/Sleeve=シールド〕の3点になるけれど、“Sleeve=シールド”という役割自体は変わらない。
まとめ
TSプラグは Tip(チップ)=信号、Sleeve(スリーブ)=基準/戻り道 の2本で成立する。
- オーディオコモンは「音の基準となる線」で、TSでは Sleeveと同じ点になる。
- Tip → 信号が伝わる
- Sleeve → 基準+信号の戻り道
- 「アンバランスだからTipがHot」と言うよりも、フォンプラグ系は基本的にHot=Tipというルール。
過去問出題年
検証中(今後追記予定)

