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テスターとは?|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅠ問題25

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電圧や抵抗を測るときに登場するのが「テスター(マルチメーター)」です。
本回では、このテスターで何が測定できて、何が測定できないのかを確認していきます。

それでは早速問題にレッツ・ゴー!

2025年問題ステップⅠ問題25

今回の問題はサウンドレコーディング技術認定試験の【2025年 ステップⅠ 第25問】をアレンジして出題しております。この試験では定番テーマの再出題が多く、過去問学習が最短ルートとなっております。

問25:一般的なテスターで測定できないものはなんでしょうか。

対話講義

タカミックス
先生、この問題の「テスター」って、まず何なんですか?
名前は聞いたことありますけど、実際に何をする道具かピンと来なくて……。

サウンド先生
いい質問だね。
テスターは正式にはデジタル・マルチメーター(DMM:Digital Multimeter)といって、
電圧・電流・抵抗などを数値で測る計測器なんだ。


たとえば「電池がどれくらいの電圧を出しているか」や「コードが切れていないか」など、
電気の“状態”をチェックするための道具だよ。

一般的にはテスターで通っているよ。

タカミックス
なるほど、電気の「元気さ」を数字で見るような感じなんですね。
じゃあ、この問題は「テスターにできないこと」を聞いてるわけか。

サウンド先生
その通り。
では結論から言うと“一般的な”テスターでチェックできない物は「波形」だ。

🔹 波形が測れない理由

タカミックス
“一般的な”とは?

サウンド先生
テスターは「どのくらいの値か」という数値(量)を測る機械。
一方、“波形”というのは時間によって電圧や電流がどう変化しているかという形
のことなんだ。
つまり、テスターは“高さ(値)”は分かるけど、“形”までは見えない。
波形を観測するには、オシロスコープという別の計測器が必要になる。

タカミックス
オシロスコープって、波の形を画面に出すやつですよね?
じゃあテスターは「数字で見る」、オシロスコープは「形で見る」って感じですか?

サウンド先生
その通りなのだが、一部の高機能テスター波形の特徴を数値化できるテスターもあるんだ。ただしあくまで数値化しているだけで、形そのものを見ているわけじゃないんだ。

なので念のために“一般的な”と付けたんだよ。

選択肢の解説

スクロールできます
選択肢測定可否解説
抵抗値✅ 測定できるΩレンジ(抵抗モード)で測る。必ず電源を切って測定する。通電中だと壊れる恐れあり。抵抗が断線していないか調べるのに便利。
電圧✅ 測定できる並列に接続して測定。AC/DCレンジ(交流/直流モード)を切替える。電池やコンセントの電圧確認に使われる。測定値が上限を超えるとレンジオーバー(OL)表示。
電源の極性✅ 測定できるDC電圧レンジで+/−を測ると極性(向き)がわかる。プラグのセンタープラス/センターマイナス確認にも使える。
波形❌ 測定できない(正解)テスターは値しか見られず、形は見えない。歪み・立上がり・リンギングなどはオシロスコープの領域。

🔹 テスター使用の注意点

  • 極性は測れない? → 実はDCレンジで符号を見れば判断できる。
  • 通電中に抵抗を測る → テスター破損の典型例!
  • AC/DCレンジの切り替え忘れ → 表示が不安定になる。
  • 波形=“測れる数値”と勘違い → テスター=値、オシロスコープ=形で整理。

まとめ

テスターは数値を知るための道具
オシロスコープは波の形を観察するための道具

つまり──
🔸 テスター=電気の“量”を測る
🔸 オシロスコープ=電気の“形”を見る

この違いを理解しておけば、音楽の現場で困りません。

過去問出題年

検証中(今後追記予定)

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