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Logic講座 最初期のサンプルレート設定

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 皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。今回はLogic録音時に行う後から困らないためのサンプルレート設定についてです。

 それでは行ってみまShow!

サンプルレートとは

 まず新規プロジェクト(曲)を立ち上げた時にサンプルレートの設定を行います。サンプルレートとはサンプリングレートとも表記されます。ここではLogic用語に倣ってサンプルレートと表記します。

サンプリングとサンプルレートレート

サンプリングとは音をパソコンに取り込む場合にデータ化をしなければなりません。その音のデータを取り込むことをサンプリングと言います。

そしてサンプルレートとは音のデータを取り込み率のことです。このサンプルレートが高ければ高いほど高音質となります。

音の波形をデータ化

サンプルレート変更手順

①メニューバーの『ファイル』から『プロジェクト設定』内の『オーディオ』をクリックします。

ファイル → プロジェクト設定オーディオ

②オーディオでの『プロジェクト設定画面』が開きます。この設定画面内の『サンプルレート』を変更します。Logicのデフォルトでのサンプルレートは44.1kHzとなっております。

プロジェクト設定画面

 サンプルレート内の矢印をクリックすると数値が表示されますので『48kHz』を選択し、画面を閉じればサンプリングレートの設定変更は終了です。

サンプルレート設定

何故48kHzなのか?

 この48kHz設定に関しては自分が楽しむだけであればデフォルト設定値の44.1kHzでも問題はないのです。

 しかしプロジェクトをCD等の媒体に書き出す時、デフォルト設定値の44.1kHzからCDのサンプルレートの44.1kHzへ書き出すのではなく、48kHzのサンプルレートからCDのサンプルレートに落として書き出すのが重要だったりします。

 44.1kHzから44.1kHzに書き出すなら別に48kHzで録音しても同じなのでは? と思われるでしょうが、48kHzの密度の濃いサンプルレートから44.1kHzのサンプルレートに音質を絞って抽出する、と考えて下さい。高いサンプルレートであれば44.1kHzよりも48kHzの方が高音質なのです。

 なので制作段階では44.1kHzより高いサンプルレートに設定しておくことが重要なのです。

 そして他媒体がハイレゾ音源だった場合、デフォルト設定値の44.1kHzではハイレゾ音源の98kHz(定義は日本オーディオ協会)だとプロジェクトの設定値より上のサンプルレートでは書き出せないのです。

 物理的に書き出せない訳ではなく、44.1kHzのサンプルレートをハイレゾ音源の98kHzで書き出したとしても容量を食うだけで少しも音質が変わらないからです。

48kHz以上はどうする?

 これは作り手が判断して下さい。別に投げっ放しな意見ではなく、まずサンプルレートが上がれば当然パソコンの容量を食います。自宅パソコンがモンスターマシンであるのならいざ知らず、自宅でDTMをするユーザーで88.2kHz以上のサンプルレートではLogicの動きがモッサリしてしまいます。

 そして1番の問題は聞き手の再生環境かと思われます。現状一般的なハイレゾ対応の再生機器の普及率は非常に低いからです。

ハイレゾ対応ならバッチシ…?

 とは言えハイレゾの音質が素晴らしいことは確かです。ハイレゾ音源とCD音源の音の違いを認識できるかという問題については、ブラインドテストで一般人相手にいきなり聞かせても「違う」と言うことが分かるそうです。ただ「違う」と言うことが、ミソで一般人には「何が」までは具現化できないそうです。

 これはオーヲタでもない限り「音の立ち上がり方が」とか「中音域から高音域にかぎり音の切れ方が」とか「低音部分の音の広がり方のぼんやりとした霧が掛かった響きから、低音部分はそのままに霧を消した様な」とか具現化はできなくとも「何となく違う」ことが分かるそうです。

 しかし一般的なリスナーがハイレゾ音源を聴き分けることができるので、ハイレゾ音源の再生環境を持ち合わせているのか? と聞かれたら、統計を取った訳ではないので分かりませんが、おそらく2~3%しかハイレゾ音源の再生環境を持っていないと思います。

 その辺りを考慮するとサンプルレートの設定値は48kHzでOKでしょう。

 またエンジニアに音源を提供した場合、サンプルレートが48kHzであれば文句は言われません。

設定画面 〜 その他の機能はデフォルト設定値でOK

 プロジェクト設定画面内に『空間オーディオ』『サラウンドフォーマット』『Pan Law』とあります。これらはデフォルト設定値でOKです。

 個々の機能を説明すると異様に長くなるので簡単な説明です。

空間オーディオ = 四方八方から音が聞こえる機能のこと。
②サラウンドフォーマット = 再生するためのサラウンド形式のこと。
③Pan Law = パンの法則のこと。例えば-3dB補正であればパンを左右に振り切った場合、センター音は左右の音量に比べて-3dBだけ音量を下げるという補正のこと。

まとめ

 サンプルレートに関しては96kHz設定の方も多いです。またサンプルレートが48kHz設定ではQuickTime経由だとノイズが入るとかがあります。

 ただし、それらの場合はサンプルレートを変えれば良いだけなので設定は48kHzで大丈夫だと思います(逆もまた然りなのですが…)

 以上、サンプリングレートは48kHzが良いですよ、と言う話でした。

おしまい

 ちょっと待て! ビット深度はどうした? だと…

 失礼しました! 『おしまい』ではなく続きます。次回はビット深度についてです。

つづく

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