先に結論
左右の耳に届く「高い音と低い音の混ざり具合」の違い。
耳・頭・肩が“自然のフィルタ”として働くことで生じ、音の方向や上下前後を感じ取る手がかりになる。
解説
音がどの方向から来るかで、左右の耳に届く周波数のバランスが少し変わる(高い音が削れたり強まったりする)。
脳はこの“混ざり具合の差”を利用して定位(どこから聞こえるか)を判断する。
特に高い音ほど影響を受けやすい。顔の向きや耳の形でも変化する。
注意点
「音色差」と呼ぶこともあるが、音の三要素の「音色」(楽器ごとのキャラクター)とは別概念。
混同しないこと。
用語としてはスペクトル差(=スペクトル手がかり)の表記が一般的。