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著作権保護期間②:尾崎豊の著作物はいつまで保護されるか|2024年過去問解説 ステップⅣ-13

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著作権の保護期間は、年数そのものを覚えるだけでは足りません。実際に問題で迷いやすいのは、「いつから数え始めるのか」と「何年目で満了するのか」を正しくつなげられるかどうかです。

特に人物名や具体的な日付が出てくると、その日からそのまま70年後を考えてしまいやすくなります。ですが、このテーマでは日付の印象に引っぱられず、起算のルールに沿って落ち着いて考えることが大切です。

この回では、著作権の一般的な保護期間を前提にしながら、満了する年をどう求めるのかを具体例で整理します。それでは、まず問題を解いてみましょう。

過去問|2024年ステップⅣ 第13問

今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2024年 ステップⅣ 第13問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
この試験は「定番テーマ」が形を変えて何度も出題される傾向が強く、過去問を押さえることが合格への最短ルートと言えます。

問Ⅳ-13:1992年4月25日に歌手の尾崎豊が亡くなられました。なので彼が亡くなった翌年の1月1日から始まる日本での保護期間が満了する年は(13)である。 (13)に入る適切な語句を答えなさい。

問題=答え|暗記用ワンフレーズ

1992年死亡・翌年起算の満了年=2062年
※1993年から70年

本回の学習ゴール

・死亡した年ではなく翌年1月1日から数える考え方を説明できる
・具体的な死亡年から保護期間の満了年を求められる
・「70年後」と「満了する年」を混同せずに判断できる

対話講義(Q&A)|保護期間の満了年はどう求めるのか

タカミックス
前回の続きですね。保護期間は70年でしたね。

サウンド先生
そこは順番に考えれば大丈夫だよ。まず確認すると、日本の一般的な著作権の保護期間は70年ある。そして数え始めるのは、亡くなった年の翌年1月1日からなんだ。

タカミックス
今回なら1992年に亡くなっているから、起算は1993年1月1日ですね。

サウンド先生
その通り。ここまで来れば、あとは1993年から70年で満了する年を考えるだけだ。

タカミックス
このとき、1993+70で2063としそうになるんですが、それだとずれるんですよね。

サウンド先生
そう。そこが引っかかりやすい点なんだ。1993年が1年目として数え始める年だから、70年目は2062年になる。だから満了する年は2062年でいい。

タカミックス
なるほど。単純に足し算するというより、「何年目か」で見る方が分かりやすいですね。

サウンド先生
まさにそこだよ。1993年が1年目、1994年が2年目……と数えていけば、70年目は2062年になる。つまりこう考えれば答えにたどり着ける。

詳しい解説|なぜその答えになるのか

結論から言うと、正解は2062年です。

この問題は、前回の「保護期間は70年」という知識を使って、実際に満了年を求める計算問題です。問われているのは難しい法律知識ではなく、起算点を正しく押さえたうえで、年の数え方を間違えないことです。

まず確認したいのは、著作者が亡くなったのが1992年4月25日だという点です。ただし、保護期間は亡くなった日からそのまま始まるわけではありません。日本の一般的な考え方では、著作者が死亡した年の翌年1月1日から起算します。したがって、この場合の起算年は1993年です。

次に、その1993年から70年を数えます。ここで大事なのは、1993年を1年目として考えることです。
1993年=1年目
1994年=2年目
……
2062年=70年目

このため、保護期間が満了する年は2062年になります。

つまずきやすいのは、「1993+70=2063だから2063ではないか」と考えてしまう点です。ですが、この考え方だと、起算した最初の年を0年目のように扱ってしまっています。この問題では、1993年がすでに1年目なので、70年目は2062年です。ここを外さなければ迷いません。

もう一つ整理しておくと、「保護期間が満了する年」と「いつから自由に使えるか」は、感覚的にごちゃつきやすい部分です。この問題でまず確実に押さえるべきなのは、満了する年として2062年を答えられることです。細かな運用まで広げる前に、まずは年の数え方を安定させるのが先です。

中級者向けに言えば、このテーマは制度の知識というより、法律文の時間感覚に慣れているかどうかが問われています。条文や制度では「死亡日そのもの」ではなく、「翌年1月1日から」といった年単位の整理がよく出てきます。だからこそ、人物名や日付のインパクトに引っぱられず、起算ルールに戻る癖をつけることが大切です。

他の選択肢が誤りな理由

  • 2061年
    1年足りません。1993年を1年目として数えると、2061年は69年目にあたります。
  • 2063年
    もっとも引っかかりやすい誤答です。1993+70と機械的に足してしまうと出やすい数字ですが、1993年を0年目のように扱っているためずれています。
  • 2064年
    2年ずれています。起算点の理解と年数の数え方の両方がずれているときに出やすい誤答です。

現場と作品理解へのつながり

この知識は、著作権の条文問題を解くためだけのものではありません。実際の音楽活動では、古い作品や過去のアーティストの楽曲を扱うときに、「まだ保護期間内なのか」を考える場面があります。そのとき、死亡年だけ見て感覚で判断すると簡単にずれます。

たとえば、ある楽曲の利用可否を調べるとき、作曲家や作詞家、歌手などの名前だけを知っていても不十分です。いつ亡くなったか、その翌年1月1日からどう数えるかまで理解していないと、権利の状態を誤認しやすくなります。

また、作品理解の面でも、著作権がどれだけ長く保護されるかを知ると、その作品が現在も権利管理の対象にある理由が見えやすくなります。音源の再発、配信、映像作品での使用、出版物への掲載など、音楽に関わる多くの場面で土台になる考え方です。

結論の整理

2024年 ステップⅣ 第13問の正解
2062年

一言まとめ
1992年死亡なら1993年から数え始めるので、70年目は2062年になる

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