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ディミニュエンドとは何か|2024年過去問解説 ステップⅣ-5

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音楽記号は、意味をなんとなく覚えているだけだと、似た言葉同士で混同しやすいものです。特に、音の変化を表す記号は「強さの変化」なのか「速さの変化」なのかを取り違えると、選び方がずれます。

今回のテーマも、一見すると単なる暗記問題に見えます。ですが、もともとの言葉の意味と、実際の演奏で何を変える記号なのかを結びつけて整理しておくと、記号の読み取りがかなり安定します。

復習回では、知っているつもりの語をもう一度はっきり言語化し直すことが大事です。それでは、まず問題を解いてみましょう。

過去問|2024年ステップⅣ 第5問

今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2024年 ステップⅣ 第5問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
このテーマは定番なので、考え方ごと押さえておくと応用が利きます。

問Ⅳ-5:「弱める」「小さくする」「価格を下げる」などの意味を原意に持ち、音をだんだん弱くしていくことを示す音楽記号は(5)である。(5)に入る適切な語句を答えなさい。

問題=答え|暗記用ワンフレーズ

「だんだん弱くする」記号=ディミニュエンド
※音量をしだいに下げる

本回の学習ゴール

・ディミニュエンドの意味を説明できる
・クレッシェンド、リタルダントとの違いを区別できる
・楽譜上の記号を見て、何を変化させる指示か判断できる

対話講義(Q&A)|ディミニュエンドとは何か

タカミックス
これは学習済みの用語ですね。ディミニュエンドは、音をだんだん弱くしていく指示ですね。

サウンド先生
その理解で合っているよ。まず押さえるべきなのは、ディミニュエンド(Diminuendo)は音の強さを変える記号だということなんだ。

タカミックス
つまり、速さじゃない。テンポを落とす記号ではないわけですね。

サウンド先生
その通り。ここで混同しやすいのがリタルダントだね。リタルダントはテンポをしだいに遅くする指示で、ディミニュエンドは音量をしだいに下げる指示になる。

タカミックス
クレッシェンドとは逆だ。クレッシェンドがだんだん強く、ディミニュエンドがだんだん弱く、で対になっている。

サウンド先生
そう考えると整理しやすい。さらに今回の問題文では、「弱める」「小さくする」という原意がヒントになっている。言葉の意味と音楽での使い方がつながっているわけだね。

タカミックス
要するに、選ぶ軸は“何が変わるか”だ。強弱が変わるならディミニュエンド、速度が変わるならリタルダント!

サウンド先生
その判断で十分だよ。つまりこう考えれば答えにたどり着ける。ディミニュエンドは、音をしだいに弱くしていく記号なんだ。

詳しい解説|なぜその答えになるのか

結論から言うと、正解はディミニュエンドです。
理由は、この語が音楽では音をだんだん弱くしていくことを表すからです。

今回の判断ポイントは、選択肢の中で強弱の変化を示すものはどれか、という見分け方です。
ディミニュエンドは、演奏中の音量感を徐々に下げていく指示として使われます。楽譜上では文字で示されることもあれば、ヘアピン記号で弱くしていく流れが示されることもあります。

ここで大事なのは、「弱くする」とは音の強さの変化であって、テンポの変化ではないという点です。
音楽記号には、似たように“だんだん変わる”ものがいくつかありますが、何を変化させる記号なのかを区別しないと混乱します。

復習として整理すると、次のように分けると分かりやすいです。

  • ディミニュエンド=音をだんだん弱くする
  • クレッシェンド=音をだんだん強くする
  • リタルダント=テンポをだんだん遅くする

つまり、ディミニュエンドは強弱記号の仲間であり、テンポ記号ではありません。
今回の問題文には「弱める」「小さくする」というヒントが入っているので、語の原意からもディミニュエンドに絞れます。

中級者向けに補足すると、実際の演奏ではディミニュエンドは単純に音量だけを下げればよい、というものでもありません。楽器や歌では、弱くしていく過程で音色の変化、フレーズの終わり方、呼吸感まで関わってきます。ただし、記号の基本的な役割としては、まず音をしだいに弱くする指示と押さえておけば十分です。

他の選択肢が誤りな理由

  • リタルダント
    リタルダント(ritardando)は、「だんだん遅く」という意味で、テンポの変化を指示する音楽用語です。演奏の雰囲気としては弱くなる場面とセットで使われることもありますが、用語そのものは「速度が落ちていく」ことを意味しており、「だんだん弱く」という強弱の説明には対応していません。略称は 「rit.」または 「ritard.」。
  • ドルチェ
    ドルチェ(dolce)は「柔らかく」「甘く」といったニュアンスで演奏することを求める記号で、音量の増減ではなく、音色やキャラクターに関する指示です。演奏記号の中でも“発想記号”と呼ばれ、抽象的な感情や様子を示します。
  • クレッシェンド
    クレッシェンド(Crescendo)は、「だんだん強く」という意味の強弱記号で、ディミニュエンドと対になる存在です。略称は 「cresc.」または「

現場と作品理解へのつながり

この知識は、演奏記号をただ暗記するためだけのものではありません。実際の音楽活動では、ディミニュエンドをどう処理するかでフレーズの終わり方や、音楽の呼吸感がかなり変わります。

たとえば歌やソロ楽器では、ディミニュエンドが入ることで、単に小さくなるだけでなく、言葉や旋律が自然に着地する感じが生まれます。逆にここを雑に処理すると、音楽の流れが不自然になったり、意図したニュアンスが伝わりにくくなったりします。

録音やミックスの場面でも、演奏者がディミニュエンドをどう表現しているかを理解して聴くと、フェーダー操作やコンプレッサーのかけ方を考えるうえで役立ちます。演奏上の自然な弱まりを無視して均一に整えすぎると、せっかくの表情が平板になってしまうからです。

作品理解の面でも、クレッシェンドとディミニュエンドの配置を見ることで、作曲者がどこで緊張を高め、どこでほどこうとしているのかが見えてきます。つまりこの記号は、単なる記号の知識ではなく、音楽の流れを読むための入口でもあります。

結論の整理

2024年 ステップⅣ 第5問の正解
ディミニュエンド

一言まとめ
ディミニュエンドは、音をだんだん弱くしていく強弱記号

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