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ソニーC-37Aの発売年はいつか|2025年過去問解説 ステップⅣ-23

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この回では、 東京通信工業(現:ソニー)が発売したコンデンサーマイクロホン C-37Aについて整理します。ここでは「国産初のコンデンサーマイクが登場してくるタイミング」を押さえていきます。

それでは2025年サウンドレコーディング認定試験で出題された問題を解いてみましょう!

過去問|2025年 ステップⅣ 第23問

今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2025年 ステップⅣ 第23問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
この試験は「定番テーマ」が形を変えて何度も出題される傾向が強く、過去問を押さえることが合格への最短ルートと言えます。

問Ⅳ-23:東京通信工業(現:ソニー)は(23)コンデンサーマイクロホン C-37A を発売した。(23)にはいる適切な年数は次のうちのどれでしょうか。

問題=答え|暗記用ワンフレーズ

東京通信工業(現:ソニー)のC-37Aコンデンサーマイク発売年=1955年
※戦後10年・昭和30年=1955年とセットで記憶

対話講義(Q&A)|C-37A発売年をどう覚える?

タカミックス
C-37Aって名前は知ってます。日本で初めてのコンデンサーマイクなんですよね?
でもそれ以外は分かりません。

サウンド先生
タカミックス君、コンデンサーマイクについては知っているかな?

タカミックス
流石に知ってます!コンデンサーマイクとは、薄い振動板と電極でできた“コンデンサー”の容量変化を信号として取り出すマイクです。
振動板が軽いぶん反応が速くて、細かいニュアンスまで拾いやすいのが特徴ですね。
あと、内部回路を動かすために基本的に電源が必要で、ファンタム電源48Vを使うことが多いです。

サウンド先生
素晴らしい!

では問題について考えてみようか。
問題文は「東京通信工業(現:ソニー)は(23)コンデンサーマイクロホン C-37Aを発売した。」
選択肢は 1935年/1945年/1955年/1965年とある。

このC-37Aの発売年は1955年なんだが、注意点があるんだよ。

タカミックス
注意点?

サウンド先生
その理由は主語がソニーじゃなくて東京通信工業になっている点だ。1958年に東京通信工業はソニーへと社名変更をしている。つまり「社名変更前の会社として発売した年」を問う文章になっている。

タカミックス
ソニーの社名は変わっていたんですね。

サウンド先生
ところがソニー側は公式説明で社名を変更した「1958年」にC37-A発売と書いている。

確かに“ソニーとして”発売したのは1958年なのだが、製品C-37Aそのものを「最初に出した年」を厳密に見るなら、社名変更前の東京通信工業としての発売=1955年になるわけだ。

タカミックス
なるほど……

サウンド先生
なので、仮に問題文が旧社名のない”ソニー”だけだと正解が1955年か1958年か分からなくなるんだよ。

タカミックス
じゃあ「1955年にソニーが発売」って言い切ると、突っ込まれる可能性あるんですね。

サウンド先生
その通りなんだが、そこまで厳密に考える人も少ないとは思うのだがね。

詳しい解説

一問ずつ正解を覚えることも大事ですが、「なぜその選択肢を選ぶのか」という筋道を理解しておくと、別パターンの問題にも強くなります。
ここからは、対話講義で掴んだイメージを“用語と仕組み”で裏付けるパートとして、基礎は押さえた前提で少し技術寄りに整理していきましょう。

結論の整理

2025年 ステップⅣ 第23問の正解 
1955年

一言まとめ 
ソニー(旧東京通信工業)のコンデンサーマイクロホン C-37Aは、1955年(昭和30年)に登場した国産コンデンサーマイクである。

なぜその答えになるのか(メカニズム)

問題文は、「ソニーがC-37Aコンデンサーマイクロホンを発売した年数」を問うだけのシンプルな構成ですが、選択肢の配置に意図があります。

1935年
1945年
1955年
1965年

この並びを録音史と日本の歴史に重ねると、次のような整理ができます。

  • 1935年:第二次世界大戦前であり、ソニー(旧東京通信工業)という企業もまだ存在しない時代
  • 1945年:第二次世界大戦終戦の年で、録音・放送インフラが整うどころか大きな混乱期
  • 1955年:戦後10年が経ち、放送・音楽産業が本格的に復興・拡大し始める時期
  • 1965年:トランジスターやソリッドステート機器が普及し始める時期

C-37Aのような真空管コンデンサーマイクロホンが「スタジオ用の本格機」として投入されるタイミングとしては、「戦前」や「終戦直後」ではなく、スタジオや放送局の体制が整ってきた戦後10年頃が最もしっくりきます。
「戦後」とは基本的に1945年の第二次世界大戦後を指します。したがって、この選択肢の中では1955年を選ぶのが妥当であり、試験としてもその対応を前提に問題が作られています。

覚え方としては、
「C-37A=1955年=昭和30年=戦後10年」
という形で、西暦と和暦と歴史的ポジションを一度に結びつけておくと、他の録音史の年号問題とも整合させやすくなります。

他の選択肢が誤り(または優先度が低い)理由

  • 1935年
    戦前の年であり、ソニーという企業自体がまだ存在していない時代です。日本国内の録音・放送技術も大きく制限されていた時代です。
  • 1945年
    終戦の年で、日本全体が復興以前の混乱期にあります。録音スタジオや放送設備が整備されるどころではなく、新規の高品位コンデンサーマイクが市場に出てくる条件も整っていません。
  • 1965年
    1960年代半ばは、トランジスター機器やソリッドステート技術が広がっていた時代となります。

一歩踏み込んだ音楽知識

C-37Aを「1955年」と結びつけて覚えるのは正しいんだけど、もう一段だけ踏み込むなら“なぜ1955年あたりで真空管コンデンサーマイクが成立するのか”を押さえると、年号が暗記から「必然」に寄っていきます。

ポイントは3つです。

まず、コンデンサーマイクは“電源”と“増幅器”が前提です。コンデンサーは構造上、カプセル自体が作る信号が小さく、しかもインピーダンスが高い。だからカプセルの近くでインピーダンス変換(要は受けやすい形に変換)してから、まともなレベルまで増幅して使う必要がある。C-37Aはここに真空管回路を使って、当時のスタジオ用途に耐える品質と運用性を成立させています。つまり、マイク単体の話に見えて、実は「電源・増幅・放送設備」まで含む“システムの成熟”が必要。

次に、放送と録音の現場が“品質”に投資できる段階に入ったこと。戦後すぐは、音が良い以前に設備が揃わない。復興が進んで局やスタジオの運用が安定すると、今度は「より明瞭に」「よりレンジ広く」「より雑音少なく」という要求が強くなる。ここでコンデンサーマイクの価値が跳ねる。ダイナミックやリボンにも美点はあるけど、当時の制作環境で“解像度と抜け”を作りやすいのはコンデンサー側だった。だから1955年=戦後10年は、機材の技術だけじゃなく、買う側(放送局・スタジオ)が成立している年として筋が通る。

最後に、C-37Aが“日本初”として語られるときに見落としがちな点。初」は“最初に作れた”ではなく、“業務機として回る形で出せた”が本質です。試作や少量の実験機なら前後に存在し得る。でも、試験問題が問うのは“史実として押さえるべき代表年”。だから「C-37A=1955年」で固定される。ここが分かると、年号問題は「誰が最初に思いついたか」より「産業として形になったのはいつか」で見えるようになります。

過去問出題年・関連リンク

出題年度:現在調査中(後日追記予定)

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