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Hi-Zとインピーダンス|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅡ問題11

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ギターやマイクをつなぐときに出てくる「Hi-Z」や「LINE」「MIC」。
その違いの鍵を握っているのが“インピーダンス”です。

電気信号の流れやすさ──つまり「音がどれだけ素直に伝わるか」を決める重要な要素となります。
今回はその基本となるインピーダンスとは何か?についてです。

2025年問題ステップⅡ問題11

今回の問題はサウンドレコーディング技術認定試験の【2025年 ステップⅡ 第11問】をアレンジして出題しております。この試験では定番テーマの再出題が多く、過去問学習が最短ルートとなっております。

問Ⅱ-11:Hi-Zと呼ばれるマイクアンプの機能で適当なものはどれですか。

対話講義(Q&A)|Hi-Zとインピーダンス

タカミックス
先生、「Hi-Zと呼ばれるマイクアンプの機能で適当なものはどれですか。」って問題が出ました。Hi-Zについて教えて下さい。

サウンド先生
一言結論──ギター/ベースなど“高インピーダンスの楽器”を直結するためのインストゥルメント入力(高入力インピーダンス化)機能だ。
マイクやラインでは使わない機能になる。

タカミックス
ギターやベース用なんですか?

サウンド先生
基本的にはギターやベースで使われる機能になるね。

タカミックス
先生、インピーダンスって何ですか?

サウンド先生
一言でいえば、電気信号の“流れにくさ”だよ。単位はΩ(オーム)だ。
オーディオ機器には出力インピーダンス(出す側)と入力インピーダンス(受ける側)があるんだよ。

タカミックス
高いインピーダンスって、どれくらいの値なんですか?

サウンド先生
目安は1 MΩ(メガオーム)前後、機種によっては数MΩ。
比較すると──

  • マイク入力:およそ 1~3kΩ
  • ライン入力:およそ 10~50kΩ
  • Hi-Z1MΩ以上

Hi-Zとはギターなどが本来出せる信号を、入力が余裕をもって受け止め、その形を変えずに伝えるようにすること(=高インピーダンスで受ける)
これが高域の減衰や音痩せを防ぐ理由だよ。

タカミックス
分かりました。エレキギターはHi-Zに挿せばOKなんですね!

サウンド先生
そう、ギターやベースはHi-Zへ繋げば大丈夫だ。
ただしオーディオインターフェイスではINSTやGUITARなどの表記がHi-Z入力の場合があるから気をつけてね!

まとめ

  • Hi-Zの正体:ギター/ベースなど“高インピーダンスの楽器”を直結するためのインストゥルメント入力(=高入力インピーダンス化)。マイク/ラインには使わない
  • インピーダンスの意味:電気信号の“流れにくさ”(単位:Ω)。機器には出力インピーダンス(出す側)と入力インピーダンス(受ける側)がある。
  • 代表的な入力インピーダンスの目安
  • マイク入力:約 1–3 kΩ
  • ライン入力:約 10–50 kΩ
  • Hi-Z入力:約 1 MΩ以上(機種により数MΩ)
  • なぜHi-Zが要るか:ピックアップ出力(高インピーダンス)を高インピーダンスで受けることで、信号を変質させずに取り込める。結果として高域減衰や音痩せを防ぐ
  • 実務の使い分け:エレキギター/ベースはHi-Zへ接続でOK。マイクはマイク入力、シンセ等ライン機器はライン入力へ。

過去問出題年

検証中(今後追記予定)

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