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単一指向性マイクの基礎と実務②|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅡ-9

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マイクの仕様書を見ていると、やたらと「カーディオイド」「スーパーカーディオイド」「ハイパーカーディオイド」という言葉が並んでいませんか?
どれも“単一指向性”の仲間なのに、いったい何が違うのか──。

実はこの3つ、指向性の“鋭さ”によって明確にキャラクターが異なります。
今回はその違いについてとなります。

2025年問題ステップⅡ問題9

問Ⅱ−9:単一指向性のマイクには複数の種類があり、カーディオイド、スーパーカーディオイド、(9)などに分けられる。(9)に入る語を答えよ。

対話講義(Q&A)|単一指向性マイクの種類

タカミックス
先生、前回は単一指向性マイクが「指向性の鋭さ」で分けられるって話でしたよね。
カーディオイド、スーパーカーディオイドまではわかったんですが──もう一つ、「ハイ…なんとか」って出てきますよね?

サウンド先生
そう、「ハイパーカーディオイド」だね。
カーディオイド→スーパーカーディオイド→ハイパーカーディオイドの順に、指向性がどんどん鋭くなる。つまり、正面の音をピンポイントで拾う代わりに、背面の感度もわずかに出てくるんだ。

タカミックス
背面にも反応するんですか? じゃあ余計にノイズ拾いそうな気がするけど…。

サウンド先生
そこがポイント。
「背面にまったく感度がない」と、反射音やステージの音の回り込みをコントロールしづらい。
ハイパーカーディオイドは、正面への集中力と、背面への適度な感度のバランスで“狙った音だけを確実に拾う”ように設計されているんだ。
たとえば、ドラムセットのバスドラムやスネアとか、ステージ上の特定の楽器をピンポイントで収音したいときに活躍するんだ。

タカミックス
なるほど…。つまり、単一指向性の中でも「より鋭く狙いたい」ならハイパーカーディオイドってことですね。

サウンド先生
その通り。
ハイパー(Hyper)ってのは「超・強調された」という意味だから、カーディオイド系の中で最も鋭いタイプというイメージを持つといい。

まとめ

  • 単一指向性マイクは「指向性の鋭さ」によって分類される。
  • カーディオイド → スーパーカーディオイド → ハイパーカーディオイドの順に指向性が鋭くなる。
  • ハイパーカーディオイドは正面への集中力が最も高く、背面にもわずかに感度を持つ。
  • ステージ現場などで「狙った音を正確に収音したい」場面に向いている。

過去問出題年

検証中(今後追記予定)

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