アンバランス配線で“どちら側”が信号になるか、即答できますか?
配線ミスを未然に断つ“最小知識”。
トラブル対応・時短・再現性──全部が一段上がります。さて、あなたは迷わず言い切れますか?
2025年問題ステップⅡ問題6
対話講義
タカミックス
先生、今回の問題なんですけど──まず、何を何に接続するかがわかってないんですが…
サウンド先生
OK、ゼロからいこう。アンバランス接続=TS(Tip/Sleeve)プラグでの“1信号+基準点”の配線だ。
基本形はこれだけ。
- Tip(先端)=Hot=音の信号
- Sleeve(根元の筒)=シールド/オーディオコモン(基準点・戻り道)
つまり「送る側の出力ジャックのTip」から「受ける側の入力ジャックのTip」へ信号(Hot)を渡し、
両者のSleeve同士を「基準点(GND)として」結ぶ。
この2本でアンバランス接続が成立する。
なので正解は「Tip(チップ)」だ!
この手の問題は構造さえ分かってれば落とさないところだね。アンバランス配線のフォンプラグ(いわゆるTSプラグ)って、基本は2本だけでやりくりしてるんだよ。
タカミックス
先生、“オーディオコモン”に“基準点(GND)”って何ですか?
サウンド先生
OK,まずオーディオコモンがか説明するね。
簡単に言うと「音の基準となる線」だよ。
アンバランス(TS)のケーブルでは、Sleeve側=オーディオコモンになる。
ホット(Tip)が「音の変化」を運んで、Sleeve(オーディオコモン)が「戻り道」を担当する。
サウンド先生
次に基準点(GND)だ。
GND は「Ground(グラウンド)」の略だね。
一言で言うと、GNDは“0 Vの物差し兼・帰路”になる。
タカミックス
なるほど…
サウンド先生
Tip ──ここがホット。つまり音声信号を運ぶ線。
Sleeve ──ここがシールド/オーディオコモン。
アンバランスはこの2本で完結しているんだ。
その他の選択肢(注意点)
- キャノン(Cannon)
キャノンはXLRコネクターの俗称。
XLRはバランス接続に使われ、ピン2がホット、ピン3がコールド、ピン1がシールドという3線構造です。
アンバランスではないため、この問題の文脈には合いません。
まとめ
TSプラグは Tip(チップ)=信号、Sleeve(スリーブ)=基準/戻り道 の2本で成立する。
- オーディオコモンは「音の基準となる線」で、TSでは スリーブと同じ点になる。
- チップ → 信号が伝わる
- スリーブ → 基準+信号の戻り道
- 「アンバランスだからTipがホット」ではなく、フォンプラグ系は基本的にホット=Tipというルール。
過去問出題年
検証中(今後追記予定)

