この回では、オーケストラの弦セクションでよく使われる「2人1組の単位」をどう呼ぶか、という現場寄りの用語を確認していきます。譜面台1台を2人の弦楽器奏者で共有して座っている光景はよく見かけますが、その「2人1組」自体に専用の名前がある、というところまで意識している人は意外と少ないかもしれません。
サウンドレコーディング技術認定試験では、こうした現場用語もサラッと選択肢に混ざってきます。「なんとなく見たことあるけど名称までは知らない」を減らしておくことが、得点の取りこぼし防止につながります。この回でオーケストラ弦セクションの単位としてのプルトをきちんと押さえておきましょう。それでは問題を解いてみましょう!
目次
過去問|2025年 ステップⅣ 第3問
今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2025年 ステップⅣ 第3問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
この試験は「定番テーマ」が形を変えて何度も出題される傾向が強く、過去問を押さえることが合格への最短ルートと言えます。
問題=答え|暗記用ワンフレーズ
弦セクションで譜面台1台を2人で共有する単位=プルト
※「2人1組の机のセット」と覚える
対話講義(Q&A)|弦セクションの2人1組=プルト
タカミックス
先生、この問題なんですけど……。
ギターの感覚だと、2人なら「デュオ」、複数なら「アンサンブル」って“編成名”で呼ぶじゃないですか。
でも選択肢にそれが無いってことは、この問題って「編成」じゃなくて、オケの“譜面台(席)単位”の呼び名を聞いてるってことですか?
サウンド先生
その理解で合ってる。これは人数の“編成名”じゃない。
弦セクションでよくある「譜面台1台を2人で共有する」その単位を、現場で何と呼ぶかを問うている。
タカミックス
なるほど……。じゃあ「2人で1台の譜面台」を1セットとして数える、みたいな文化なんですね。
サウンド先生
そう。オケだと「何人いるか」よりも、まず「何プルト編成か」で語られることがある。
1つの譜面台+そこを使う2人──これが基本のまとまり。
タカミックス
じゃあ選択肢の「ツイン」「ダブル」は、言葉としてはそれっぽいけど、正式名称じゃないってことですね。
サウンド先生
その通り。「ツイン」「ダブル」はそれっぽいだけで、オケの用語としての定番ではない。
「パート」も違う。パートは“第1ヴァイオリン”みたいに役割・声部の区分だ。
タカミックス
ってことは、残るのは「プルト」……。これが正解?
サウンド先生
正解。プルト。
覚え方はシンプルで、「2人で1台の譜面台=1プルト」だ。
タカミックス
オケって、編成を“人数”じゃなくて“譜面台の数”で捉えることがあるんですね。
ギターの言い方と混ざってたから、スッキリしました。
サウンド先生
それでOK。この問題は「2人組の名称は?」じゃなくて、
「弦セクションで2人が譜面台を共有する単位名は?」──そう読めたら勝ち。
詳しい解説
一問ずつ正解を覚えることも大事ですが、「なぜその選択肢を選ぶのか」という筋道を理解しておくと、別パターンの問題にも強くなります。
ここからは、対話講義で掴んだイメージを“用語と仕組み”で裏付けるパートとして、基礎は押さえた前提で少し技術寄りに整理していきましょう。
結論の整理
2025年 ステップⅣ 第3問の正解
プルト
一言まとめ
弦セクションで譜面台1台を2人で共有する「2人1組の単位」をプルトと呼ぶ
なぜその答えになるのか(メカニズム)
この問題は、オーケストラの弦セクションで使われる「2人1組の単位」の呼び方を知っているかどうかを問うものです。弦セクションでは、譜面台1台につき2人の奏者が座り、その2人1組を単位として人数や編成を数える慣習があります。この単位をプルトと呼び、「◯プルト=2人×◯」という形で全体の人数を把握します。
選択肢の中にはツインやダブルなど「2人」を連想させる言葉もありますが、オーケストラ実務で専門用語として適切なのはプルトだけです。そのため、「弦セクションの2人1組=プルト」という対応関係を押さえておくことが重要になります。
弦セクションでは、人員を「パート全体(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンなど)」「前列・後列」といった区分でも捉えますが、現場で特に頻繁に使われるのが「譜面台ごとの2人1組=プルト」という考え方です。譜面台を共有して同じパートを演奏し、演奏中は片側の奏者が譜めくり役を担うのが一般的です。編成を説明するときも、「第1ヴァイオリン4プルト」「今回の収録はヴァイオリン3プルトで」と言えば、人数と並び方のイメージをまとめて伝えられます。
このようにプルトは、「2人いる」ことと「譜面台を共有しているセット」であることを同時に含む現場用語です。問題文に「譜面台1台を2人の奏者で共有する」「2人1組の単位で弦楽器奏者をまとめて呼ぶ」といった説明があるなら、それはプルトを指していると考えれば自然に正解へたどり着けます。
他の選択肢が誤り(または優先度が低い)理由
- ツイン
2つ/2人を連想させる英単語ではありますが、オーケストラの弦セクションにおける2人1組の単位として「ツイン」という名称が使われることは一般的ではありません。現場用語としての実在性が低く、この問題文の説明とも結び付きません。
- ダブル
これも「2つ」を連想させる言葉ですが、弦セクションの人数単位として「ダブル」と呼ぶ慣習はありません。「ダブルストップ」のような別の音楽用語は存在するものの、「譜面台1台を2人で共有する単位」の名前としては不適切です。
- パート
パートは「声部」や「担当ライン」を意味する一般的な音楽用語であり、「2人1組」という人数単位を指す言葉ではありません。第1ヴァイオリンパート、第2ヴァイオリンパートという言い方はしますが、「2人1組を1パート」と呼ぶことはないため、この問題の説明とはズレています。
実務・DTMへの応用
DTMでストリングスを打ち込むときにも、「プルト」という考え方を知っているとアレンジやミックスのリアリティが変わってきます。たとえば、ストリングス音源で「Vn 12人」と書かれているとき、それが「6プルト相当」なのか「別録りのダブリングなのか」を意識すると、音の厚みのイメージがつかみやすくなります。
また、録音現場でストリングスセクションを呼ぶときに、「ヴァイオリンを4人ください」ではなく「2プルトください」という言い方をすれば、現場のミュージシャンやコーディネーターとのコミュニケーションもスムーズになります。試験勉強の段階で「プルト=2人1組で譜面台を共有する弦セクションの単位」と押さえておくことは、そのまま実務やDTMにおける編成感覚の基礎にもつながっていきます。
過去問出題年・関連リンク
出題年度:現在調査中(後日追記予定)
