ステップⅣの最初の問題は、いきなり難解な音響技術ではなく「ヴァイオリンの弦の本数」という、とても基本的な楽器知識からスタートします。一見すると簡単そうな問いですが、ビオラやチェロ、コントラバスとの比較や、5弦ヴァイオリンなどの例外も知っていると、より立体的に理解できるテーマです。
サウンドレコーディング技術認定試験では、録音やミックスだけでなく、演奏される楽器そのものの基礎知識も押さえているかが問われます。ここで改めて「標準的なヴァイオリンは何弦なのか?」を確認しつつ、他の擦弦楽器との関連も整理しておきましょう。それでは問題を解いてみましょう!
目次
過去問|2025年 ステップⅣ 第1問
今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2025年 ステップⅣ 第1問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
この試験は「定番テーマ」が形を変えて何度も出題される傾向が強く、過去問を押さえることが合格への最短ルートと言えます。
問題=答え|暗記用ワンフレーズ
ヴァイオリンの弦の本数=4本
※ビオラ/チェロも基本は4弦仲間
対話講義(Q&A)|ヴァイオリンはなぜ4弦なのか?
タカミックス
先生、この問題では弦の数を聞かれているのですが、ヴァイオリンにもギターのように多弦のものがあったりするのですか?
サウンド先生
OK、まず試験的には「一般的なヴァイオリン=4弦」と即答できればOK!
タカミックス
ヴァイオリンは4弦なんですね。そのヴァイオリンのチューニングはどうなっているのですか?
サウンド先生
ヴァイオリンは通常、完全5度間隔でG–D–A–Eと4本の弦が並ぶように設計されている。
4本にしておくことで、音域のカバー範囲、ポジション移動のしやすさ、運指の複雑さと演奏性のバランスが、ちょうど良くまとまるように作られているんだ。
タカミックス
なるほど……
ちなみに問題文にあったような3弦ヴァイオリン、5弦や6弦ヴァイオリンもあるのですか?
サウンド先生
ヴァイオリンが成立し始めた最初期(16世紀前半)には、3弦ヴァイオリンは確かにあった。
そして5弦や6弦ヴァイオリンも存在はするけれど、あれは4弦ヴァイオリンのバリエーションであって、オーケストラやクラシックの標準からは外れた存在なんだ。
試験で聞かれているのは、あくまで「一般的なヴァイオリン」に張られている弦の本数だから、迷わず4本を選べばいい。
タカミックス
なるほど、「特殊仕様じゃなくて、標準的なクラシック用ヴァイオリン」を前提にしているわけですね。
そう考えると、ビオラやチェロも4本ですよね?
サウンド先生
そうそう。擦弦楽器の代表的なラインナップで考えると、ヴァイオリン/ビオラ/チェロ、そしてコントラバスも基本4弦という整理になる。だから今回の問題文の「擦弦楽器の代表的な存在」としてヴァイオリンを出題している、というわけだね。
タカミックス
了解です。
試験的には「一般的なヴァイオリン=4弦」と覚えます。
詳しい解説
一問ずつ正解を覚えることも大事ですが、「なぜその選択肢を選ぶのか」という筋道を理解しておくと、別パターンの問題にも強くなります。
ここからは、対話講義で掴んだイメージを“用語と仕組み”で裏付けるパートとして、基礎は押さえた前提で少し技術寄りに整理していきましょう。
結論の整理
2025年 ステップⅣ 第1問の正解
4本
一言まとめ
一般的なヴァイオリンは、完全5度チューニングの4弦構成(G–D–A–E)が標準
なぜその答えになるのか(メカニズム)
この問題は、「一般的なヴァイオリンに張られている弦の本数」をシンプルに問うものです。擦弦楽器の代表として頻出のヴァイオリンは、通常4本の弦を持ち、G–D–A–Eと完全5度でチューニングされます。
ヴァイオリンの4弦構成は、音域と演奏性のバランスから生まれた設計です。
1本ごとに完全5度でチューニングすることで、低音側のG弦から高音側のE弦まで、比較的少ない弦数で広い音域をカバーできます。それでいて、運指は人間の左手で無理なく押さえられる範囲に収まり、ポジション移動も現実的な負荷に抑えられています。
もし弦の本数が3本しかなければ、同じ音域をカバーしようとすると、各弦の音程差を広げる必要が出てきて、演奏上かなり無理のある設計になります。逆に弦を5本以上に増やすと、音域は広がるもののネックの幅が広がり、左手のポジションやコードフォームが複雑になりすぎてしまいます。
結果として、
- 4弦
- 完全5度チューニング
- G–D–A–Eという音域バランス
という組み合わせが、表現力と演奏性の両面から理想的な落としどころとして定着し、クラシック音楽における標準的なヴァイオリンの仕様となっています。
他の選択肢が誤り(または優先度が低い)理由
- 3本
現代の標準的なヴァイオリンとしては存在しません。3弦構成の擦弦楽器は歴史的にはいくつか存在しますが、問題文は「一般的なヴァイオリン」を前提としており、クラシックの実務・教育現場でも3弦ヴァイオリンは扱われません。
- 5本
5弦ヴァイオリンという楽器は存在しますが、あくまで4弦ヴァイオリンのバリエーションとなります。試験で問われる「代表的な存在」としてのヴァイオリンは4弦が前提なので、ここでの正解にはなりません。
- 6本
同じく6弦ヴァイオリンも存在しますが、これも4弦ヴァイオリンのバリエーションとなります。
実務・DTMへの応用
DTMでは弦楽器の表現が難しい音となっています。これは、実在の楽器の制約が音の説得力に直結するからです。
それでもヴァイオリンは基本4弦(G–D–A–E)なので、打ち込みでもこの音域と運指の前提を外さないだけで不自然さが減ります。
まずは“4弦の楽器として成立するフレーズか?”を基準にチェックすると、弦っぽさが安定します。
過去問出題年・関連リンク
出題年度:現在調査中(後日追記予定)
