この回では、8Kハイビジョン放送における「最大入力チャンネル数」、つまり音声フォーマットとしてどこまで多チャンネル化されたのかを整理していきます。4K放送が5.1チャンネルを最大とするのに対して、8Kハイビジョンではさらに踏み込んだマルチチャンネル構成が採用されています。
試験としては、「数字の大きさ比べ」ではなく、「4Kと8Kで映像だけでなく音声仕様も段階的に拡張されている」という構造を理解しているかどうかがポイントです。この問題を通して、8Kハイビジョン放送=22.2マルチチャンネルという組み合わせを、反射的に思い出せるレベルまで固めていきましょう。
それでは問題を解いてみましょう!
目次
過去問|2025年 ステップⅢ 第19問
今回の問題は、サウンドレコーディング技術認定試験【2025年 ステップⅢ 第19問】をベースに、学習用として一部アレンジして出題しています。
この試験は「定番テーマ」が形を変えて何度も出題される傾向が強く、過去問を押さえることが合格への最短ルートと言えます。
問題=答え|暗記用ワンフレーズ
8Kハイビジョン放送の最大入力チャンネル数=22.2マルチチャンネル
※8Kは立体音場の22.2マルチチャンネル
対話講義(Q&A)|8Kと22.2マルチチャンネル
タカミックス
先生、この問題なんですけど……
「8Kハイビジョン放送は従来より大幅に高精細度で、最大入力チャンネル数は?」ってやつですよね。
選択肢を見ると
「7.1チャンネル」「5.1マルチチャンネル」「11.1マルチチャンネル」「22.2マルチチャンネル」
って並んでますが、そもそも「チャンネル」と「マルチチャンネル」って何が違うんですか?
サウンド先生
いいところに気づいたね。結論から言うと、「チャンネル」と「マルチチャンネル」は厳密に別物として使い分けられているわけじゃない。
ふつうはどちらも「多チャンネル音声」を指していて、文脈によって表現が揺れるんだ。
ただし、この問題で押さえるべきポイントはそこじゃなくて、8Kハイビジョン放送の“最大入力チャンネル数として規定されている値”が何かという一点。なので8K=22.2のセットを思い出せれば勝ちだよ。
タカミックス
なるほど……
じゃあ、この問題は、8Kの最大入力=22.2を思い出せればいいんですね。
でも正直、22.2って聞いてもピンと来ないんですよ。
5.1とか7.1は「前にスピーカーがあって、後ろにもあって」くらいのイメージはあるんですけど、22.2って何なんですか?
サウンド先生
22.2は、ざっくり言えば“高さ方向まで含めて表現するためにチャンネル数を増やした方式”と思えばいい。
ここで注意したいのは、“チャンネル数=スピーカー本数”と決めつけないこと。実際の再生ではスピーカー配置に割り当てるけど、まずは規格としての「チャンネル構成」の話なんだ。
「.2」の部分は低域効果(LFE)用のチャンネルが2系統あるという意味で押さえればOKだよ。
タカミックス
スピーカー22本+サブウーファー2本って、もう完全に一般家庭のレベルじゃないですね……。
じゃあ、4Kのときに出てきた「5.1チャンネル」とは、どういう違いで考えればいいんですか?
サウンド先生
4Kハイビジョン放送は、映像が従来ハイビジョンの4倍の解像度になった一方で、音声は家庭でも扱いやすい標準サラウンドとして、最大入力チャンネル数が5.1に設定されていたよね。
一方、8Kハイビジョン放送では、映像の高精細化に合わせて音声も立体音場を重視し、最大入力チャンネル数として22.2が規定されている。22.2は主に放送用途や番組制作の現場で扱われ、家庭では環境に合わせて5.1や2.0(ステレオ)に変換して再生するのが基本になる。
だから押さえ方としては、
4K:最大入力 5.1
8K:最大入力 22.2
このセットで覚えればOK。
タカミックス
よく分かりました。表記に引っ張られず、8Kの最大入力=22.2を即答できるように覚えます!
詳しい解説
一問ずつ正解を覚えることも大事ですが、「なぜその選択肢を選ぶのか」という筋道を理解しておくと、別パターンの問題にも強くなります。
ここからは、対話講義で掴んだイメージを“用語と仕組み”で裏付けるパートとして、基礎は押さえた前提で少し技術寄りに整理していきましょう。
結論の整理
2025年 ステップⅢ 第19問の正解
22.2マルチチャンネル
一言まとめ
8Kハイビジョン放送では、超高精細映像に合わせて立体的な22.2マルチチャンネル音場が最大入力チャンネル数として規定されている。
なぜその答えになるのか(メカニズム)
4K/8Kハイビジョン放送の規格は、「映像解像度の向上」と「音声の多チャンネル化」をセットで設計しています。4Kは従来ハイビジョンの約4倍の解像度で、音声は家庭用として現実的な標準サラウンドである5.1チャンネルが採用されています。一方8Kはさらに高い解像度を目指し、音声も高さ方向まで含めた立体音場を再現する22.2マルチチャンネルが組み合わされます。
このように「4K=5.1チャンネル」から「8K=22.2マルチチャンネル」へ、段階的に臨場感を拡張していくイメージで押さえておくと、似た問題にも対応しやすくなります。特に「8K=22.2マルチチャンネル(最大入力チャンネル数)」は、サウンドレコーディング技術認定試験でも頻出の重要キーワードとして覚えておいてよいでしょう。
なお22.2マルチチャンネルは、上段・中段・下段の3層にスピーカーを配置することで、前後左右に加えて高さ方向まで含めた包囲感を再現できるように設計されています。ただし試験で狙われやすいのは配置の暗記というより、「8Kハイビジョン放送の最大入力チャンネル数」と聞かれたときに22.2マルチチャンネルを迷わず選べるかどうか、という点です。
他の選択肢が誤り(または優先度が低い)理由
7.1チャンネル
7.1は5.1を拡張した代表的なサラウンド方式の一つですが、この設問が聞いているのは8Kハイビジョン放送の“最大入力チャンネル数として規定されている値”です。規定値は22.2なので、7.1は最大値としては当てはまりません。
5.1マルチチャンネル
5.1マルチチャンネル(=5.1チャンネル)は4K側の標準的な値です。この設問は8Kの最大入力なので、5.1は不正解です。
11.1マルチチャンネル
数字として「それっぽく」見えるのが紛らわしいポイントですが、この設問では規格として最大入力に設定されている値を問われています。8Kの規定値は22.2なので、11.1は当てはまりません。
(※ここは「一般に採用される代表規格かどうか」を論じるより、“規定値ではない”で切る方が安全です)
実務・DTMへの応用
正直、22.2マルチチャンネル環境をDTMで組む機会はまずありません。この設問は応用よりも、「8K=22.2(最大入力チャンネル数)」を即答できる状態にするのが得点に直結します。
過去問出題年・関連リンク
出題年度:現在調査中(後日追記予定)
