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音波①|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅠ問題5

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みなさんは“音波”って聞いたことがありますか?

音波とは、空気や水の中で起こる小さな圧力のゆらぎが次々と伝わっていく波のことです。

私たちが普段耳にしている“音”とは“波=音波”であり、ジャンルで分けるなら、それは物理なんです。
えっ、物理?ここって音楽を扱うブログなのでは?と思われるかもしれません。

しかし、波がどう広がっていくのか──その基本を押さえておくことが、録音やマイキングを理解するうえでとても大切になります。
今回は、そんな音波について一緒に学んでいきましょう。

ここで扱う内容は「2025年サウンドレコーディング技術認定試験」の過去問をベースにしています。
本試験は定番テーマの再出題が多いため、過去問ベースで学習する効果が非常に高いです。

この試験対策は同時に DTMに直結する“音の基礎” そのものを体系的に学べる場でもあり、その知識はそのままDTM実践力の底上げにつながります。

それでは早速問題に入りましょう!

2025年ステップⅠ問題5

問5:海の波を思い浮かべてください。波の山や谷には、進行方向に対して同じ動きをしている点が並んでいます。これらの点をつないでいくと一つの線や面ができます。この線や面を(5)と呼びます。(5)に入る語句を答えよ。

対話講義(Q&A)|波面

サウンド先生:今日は波についての授業だ。

タカミックス:波?

サウンド先生:波は波でも音の波、つまり“音波”についての授業だ。音波とは、空気や水の中で起こる小さな圧力のゆらぎが次々と伝わっていく波のことなのだが、まずは『波面』という考え方を取り上げてみよう。

タカミックス:波面?

サウンド先生:そう、波面だ!
波面を大まかに分類すると、これは物理の“波動”の分野なんだ。
光や水面の波と同じように、音も波動として説明できるんだよ。

タカミックス:音楽の勉強なのに、物理っすか?

サウンド先生:侮ってはいけないよ!
たとえ物理の分野でも、音は目に見えないけれど、空気を前に押したり戻したりしながら広がっていく。
僕らが耳で“音が大きい”とか“高い”って感じることを、言葉や数字で説明したのが物理なんだ。
この仕組みの理解が、録音やマイキングでの“なぜそうなるのか?”についての裏付けになるんだよ。

タカミックス:わ、分かりました…

サウンド先生:さて、今回の2025年ステップⅠ問題5の答えは 『波面』 だ。
波面っていうのはね、“同じ瞬間に音が届いている場所をつないだ線(紙に描けば線、空間で考えれば面)”のことなんだ。

たとえば、この図を見てごらん。

スピーカーから音が出ると、近い人には早く届き、遠い人には少し遅れて届く。
でも、同じ瞬間に音が耳に届いた人たちを結んでみると、横に一本の線ができるんだ。

その線こそが『波面』なんだよ。

たとえば一番前の列にいる人たちは“最初の波面”にいる。
その後ろの列は少し遅れて音が届くから“次の波面”にいる。
つまり、前列と後列は別々の波面を受け取っていることになるんだ。

ここでは“空気の圧力が同時に変わっている場所”と言ってもいいけれど、
まずは “同時に音を感じている場所の並び”=波面 と押さえておけば十分だよ。

サウンド先生:ところで、他の選択肢も大事な言葉だから、少し触れておこう。今後の授業で扱う用語になるからね。ただし、ここでは頭の片隅に置いておく程度で構わないよ。

タカミックス:お、お願いします!

サウンド先生:「波高」は水の波だと“山から谷までの高さ”。音に当てはめれば“振幅”に相当して、音の大きさと関係してくる。
でも、ここでは覚えなくていい。今は「波高=音の大きさっぽいもの」と思っておけば十分だよ。

タカミックス:なるほど!大きな音は波高も大きいってことですね。

サウンド先生:「波長」は“波の山から次の山までの長さ”。音に当てれば“音の高さ”と関係していて、波長が短いほど高音、長いほど低音になる。
でも、これもここでは覚えなくていい。詳しくは後の講義で扱うよ。

タカミックス:イメージはつかめました!

サウンド先生:「周波数」は前回の講義で扱ったね。

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音の三要素④|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅠ問題4 音楽でよく耳にする「高い音」「低い音」。 この“高さ”は、いったいどんな基準で決まっているのでしょうか? 前回の講義では、音の大きさを表す dB(デシベル) を取り上げました。 では今回のテーマ「音の高さ」は、どんな物理的な量で説明できると思いますか?


タカミックス:え〜っと、周波数はHzで、音の高さを決めるものでしたっけ?

サウンド先生:その通り!
周波数(Hz)は“1秒間に何回振動するか”を表していて、それが音の高さに直結する。
高い周波数なら高音、低い周波数なら低音になるんだ。

タカミックス:う〜ん…ぼや〜っとですが理解できそうです。

サウンド先生:そう、焦りは禁物だよ。ぼや〜っとでも良いから、少しずつ覚えていこう!
ただ一つだけしっかり覚えておいてくれ!

「波面=同じ瞬間に音が届く場所を結んだ線(または面)」 というイメージだ。

タカミックス:分かりました!「波面=同じ瞬間に音が届く場所を結んだ線(または面)」ですね。

サウンド先生:そう、そして他の選択肢にあった波高や波長、周波数は顔見せだけ。今は覚える必要はない。
後の授業でちゃんと扱うから、今回は「そういう言葉がある」って知っておくだけで十分だよ。

この授業のまとめ

  • 今回のテーマ:波面
  • 定義:「同じ瞬間に音が届いている場所を結んだ線(または面)」
  • 具体例:スピーカーから音が届くと、前列は最初の波面・後列は次の波面になる
  • 覚え方“同時に音を感じている場所の並び”=波面 とイメージすればOK

過去問出題年

検証中(今後追記予定)

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