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抵抗と“逆”になる理由まで図解:直列接続の合成容量(100μF・300μF)|【過去問解説】2025年度 サウンドレコーディング技術認定試験 ステップⅠ問題23

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2025年問題ステップⅠ問題23

今回の問題はサウンドレコーディング技術認定試験の【2025年 ステップⅠ 第20問】をアレンジして出題しております。この試験では定番テーマの再出題が多く、過去問学習が最短ルートとなっております。

問23:100μFのコンデンサーと300μFのコンデンサーを直列につないた場合の合成容量はいくらでしょうか。

対話講義(Q&A)|コンデンサーの直列接続での合成容量

タカミックス
先生、コンデンサーを直列につないだときって、抵抗と同じように足し算していいんですか?

サウンド先生
いい質問だね、タカミックス君。でも、コンデンサーは抵抗とは逆の考え方になる。
直列にすると、合成容量は小さくなるんだ。

タカミックス
えっ、逆なんですか?どうして小さくなるんですか?

サウンド先生
それを理解するために、まず「コンデンサーとは何か」を押さえておこう。
抵抗が「流れを妨げるもの」なら、コンデンサーは“電気をためて、あとで放す”部品だ。
いわば“電気の貯金箱”──ためた分を、回路の変化に応じて出し入れするんだ。

単位はファラド(F)で表される。

ただしファラドは静電容量の単位としては大きすぎるので、実際の回路ではピコ(p)やナノ(n)、マイクロ(μ)といった接頭語をつけた小さな単位がよく用いられるよ。

ピコ(p)1/1,000,000,000,000(1兆分の1)
ナノ(n)1/1,000,000,000(10億分の1)
マイクロ(μ) 1/1,000,000(100万分の1)

タカミックス
なるほど!つまり100μFなら、100万分の1ファラドなんですね。

サウンド先生
その通り。では、2つのコンデンサーを直列につないだ回路を思い出そう。


回路図を見ると、電荷が順番にためられている構造になっているね。
このとき全体でためられる量(合成容量)は、次の式で表される。

ここでの C はCapacitance、つまり電気をためる量(電気容量)の記号だ。
そしてC₁,C₂はそれぞれ1個目、2個目のコンデンサーの容量を表している(今回なら C₁ = 100μF, C₂ = 300μF)。

タカミックス
抵抗の並列と同じ…なのかな?

サウンド先生
そう、ここが面白いところで抵抗とコンデンサーは「直列・並列の法則がちょうど逆」になる。
直列では「逆数を足す」ので、式の中では
100μF → 1/100μF300μF → 1/300μFのように“逆数(分母と分子をひっくり返した数)”として扱う。
そして最後に逆数として求めたCを元の形に戻すのがポイントだ。

じゃあ実際に計算してみよう。

通分し計算すると

最後に最後に逆数として扱ったCを戻す

タカミックス
なるほど!
直列にしたら容量が減るのは、つなぐほど全体が“ためづらい構造”になるからですね。

サウンド先生
その通り!
コンデンサーは「直列=逆数和」だ
ここを押さえれば、試験でも迷わないよ。

まとめ

  • 直列接続の合成容量

過去問出題年

検証中(今後追記予定)

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